TBSは28日、東京・赤坂の同局で定例社長会見を行った。佐々木卓社長は、現在放送中のドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜午後10時)公式サイトでの謝罪について言及した。
同ドラマは「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」など愛される作品を生みだした、脚本の宮藤官九郎氏と磯山晶プロデューサーと阿部の黄金タッグ、最高のキャストでお届けする意識低い系タイムスリップコメディー。また、「この作品には不適切なせりふが含まれていますが 時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み 1986年当時の表現をあえて使用して放送します」といったテロップが掲出されることも恒例となっている。
同局は28日までに「不適切にも-」の番組公式サイトを更新し、一部放送内容について誤解を招く表現があったとして謝罪した。
同局は「2月23日に放送した第5話の中で、在宅酸素療法をしている患者の近くでたばこに火をつけるシーンがありました」と問題のシーンに言及。「酸素吸入中、周囲2m以内での火気の使用は、火災等のおそれがあることから厳禁とされています」と説明し、「誤解を招く表現となりましたことをおわび申し上げます」とした。
担当者は「自転車2人乗りのシーンも現在では注意書きが必要とされているので、今回のドラマについては当時の時代背景を鑑みて、不適切なシーンがありますとテロップを入れています。番組全体として不適切な表現があるのですが、酸素吸入器の2m以内でライターを使うことは危険があるということをしっかり伝えないといけないだろうという判断です」と説明。
視聴者からも同局へ意見が寄せられたことも事実だとし「このドラマは主人公自体が不適切ですので、『不適切にもほどがある!』の“ほど”がきちんと伝わるのか不安だったこともあり今回はお断りも入れました」とコメントした。
佐々木卓社長も「実際はたばこは付けていないが、誤解されて事故があるといけないという判断です」とした。
その上で「不適切だけど考えさせられる問題提起型のドラマ。問題を考えさせよう、コンプライアンス(法令順守)って何だろうと改めて考えさせられる。痛烈な皮肉を浴びているのは僕ら、テレビ局幹部なのかなと思いながら見てます」と手応えも語った。