山崎賢人(29)の主演映画「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)の続編が、ドラマとして今秋、WOWOWで放送・配信されることが3日、分かった。タイトルは「連続ドラマW ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」で、その先には、さらなる映画版を構想中だという。
山崎演じる元陸軍兵・杉元佐一が、山田杏奈(23)演じるアイヌの少女・アシリパ(※正式表記はリが小文字)とアイヌの埋蔵金を求める旅の始まりを描いた映画版は、1月19日の公開から1カ月が過ぎた2月29日時点で興行収入(興収)25億8000万円、動員175万人を記録。上映中の映画版の迫力そのままに放送・配信となるドラマシリーズ第1弾は、アイヌから莫大(ばくだい)な金塊を強奪した男・のっぺら坊によって、金塊を隠した在りかを示す入れ墨を彫られ、網走監獄から脱獄した24人の脱獄囚を追う囚人狩りが本格化する。杉本の旅は新たな局面に差しかかり、それぞれの過去や信念が解き明かされてゆく。
撮影は22年11月から23年6月まで、映画版と並行して北海道、山形、長野、新潟、群馬で行われた。山崎は「映画のラストを見ていただいた方は分かるとは思いますが続編であるドラマをやっと解禁することができてうれしいです。映画と同じく杉元佐一を全力で演じました」とドラマ版放送決定を喜んだ。「相棒アシリパさんと出会い金塊争奪戦の旅は、まだまだ続いていきます。新たな場所で新たなキャスト、囚人たちも出てきます。ドラマならではの描き方もありとても面白く仕上がっていると思います! ! ! ドラマ版ゴールデンカムイにしかない世界観を是非楽しんで下さい! 放送までお楽しみに!」とドラマ版としての魅力があることを強調した。
山崎、山田をはじめ主要キャストは続投する。山田も「映画に続く、より熱いストーリーと濃いキャラクターを丁寧に、そして大迫力で描いています。その中でいろいろなアシリパを演じることができとても楽しかったです。ゴールデンカムイらしさ満載のドラマになっていると思います! あんなシーンもこんなシーンもしっかりやらせていただきました。皆さんに見ていただけるのが楽しみです」と自信を見せた。
さらにドラマ版から、池内博之(47)が出演する。アシリパの最愛の父アチャの友人で、重要なことを伝えるためにアシリパを探すアイヌの男キロランケを演じる。「ゴールデンカムイという超人気作品に出演オファーをいただいた時は本当に驚きました。しかもキロランケというキーマンを自分が演じるとは。原作ファンの皆さまの期待に応えられるよう、しっかりとキロランケを生きねばと思って演じさせていただきました」と、人気キャラを演じることへの喜びを口にした。そして「登場人物の再現性が高く、原作に忠実に作り上げたセットや、衣装、持ち道具も本当にすばらしいです。ぜひ細かいところまでチェックしてください」とコメントした。
アイヌの集落・コタンを転々とし、キツネの頭蓋骨を使った占いが得意なアイヌの女“シラッキカムイ”ことインカラマッ(※正式表記はラが小文字)を、高橋メアリージュン(36)が演じる。「ゴールデンカムイの中で一番好きなキャラクター、インカラマッを演じさせていただける事になりとてもうれしく思います。怪しくもありピュアな彼女を真摯(しんし)に演じさせていただきました。アイヌ語の練習も頑張りました。すてきなシーンであふれてますが、まだまだ演じたい続きのシーンがあるので、最後まで皆さま応援よろしくお願い致します」と、アイヌ語のトレーニングに余念がなかったことを強調した。
杉元一行が訪れる「札幌世界ホテル」の若き女将(おかみ)で、絶世の美女・家永カノを、桜井ユキ(37)が演じる。「こんなにも多くの方に愛される『ゴールデンカムイ』の世界の一部を担わせていただける事が大変うれしく、光栄に思っております。家永カノというキャラクターの、表裏を含めたなんともいえないえぐみのある魅力をどうか損なわないようにと、愛を持って演じさせていただきました。たくさんの方々に観ていただけたらうれしいです」とコメントした。
元はヤクザの一味ながら、舘ひろし(73)演じる元新選組の土方歳三をと出会い、魅了される奥山夏太郎を塩野瑛久(29)が演じる。「ぜいたくな時間を過ごさせてもらいました。原作にも、実写化という点においてもとても愛にあふれていた現場だったと思います。少しでも携われ光栄でした。壮大なスケール感と回を増すごとに加熱していく物語をぜひ体感してください」とドラマ版に自信を見せた。
山崎とタッグを組み「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の人気作を実写化した主演作「キングダム」を、3作で累計興行収入164億9000万円と大ヒットシリーズに導いた、CREDEUSの松橋真三プロデューサーも、今回のドラマ化の意義を強調。「大迫力の映像・音響表現を実現するとともに、忠実に丁寧にストーリーを描くことが評価されていると思います。一方で、このペースじゃ映画何本作っても終わらないぞ! とご指摘を受けることもあります。しかし、ご安心ください。次は連続ドラマシリーズが始まります。時に映画で、時に連続ドラマで、『ゴールデンカムイ』に相応しい表現を常に模索しながら、お客さまが楽しめる最善の方法で制作に挑んでいく所存です」と意欲を見せた。
◆「ゴールデンカムイ」 「週刊ヤングジャンプ」で14年から18年まで連載の、野田サトル氏の漫画が原作。日露戦争終結後の北海道を舞台に、莫大(ばくだい)な埋蔵金を巡るミステリーと厳しい大自然の中でのサバイバル・バトルアクションが評価され「マンガ大賞2016 大賞」(2016)、「手塚治虫文化賞 マンガ大賞」「日本漫画家協会賞 大賞」を受賞した。累計発行部数は2700万部を突破(1月時点)。松橋プロデューサーが実写化を狙う中、20年にWOWOWから「世界で勝負できる最高のエンターテインメント作品を作れないか?」と相談され、企画提案し争奪戦の末、原作権を取得。企画開発と調査にも時間をかけ、アイヌ文化の監修については、原作と18年4月から4季放送されたアニメシリーズでアイヌ語監修を行った千葉大の中川裕名誉教授と、俳優として出演もする舞踊家でアイヌ文化伝承者の秋辺デボが行った。劇中に登場するアイヌ民族の民具、衣装もアイヌにルーツを持つ伝統工芸作家が制作した。