お笑い芸人のHEY!たくちゃん(42)が、4月の1カ月期間限定で、米ニューヨークにラーメン店を開くことが分かった。ラーメン店「鬼そば藤谷」をオープンして、今年で12年。芸人とラーメン店主の“二刀流”も、アメリカン・ドリームをつかみにいく。このほど、取材に応じた。【大友陽平】
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スポーツ史上最高額の10年総額7億ドルの大型契約が話題となった投打の二刀流ドジャース大谷翔平投手が、新天地ロサンゼルスでの活躍に注目が集まる中、元高校球児でもある二刀流芸人は、ニューヨークのど真ん中で新たな挑戦を決めた。
「ずんどうを思いきり持ち上げられる体力があるうちに、自分の味でチャレンジしたいなと。新たな鍵を開けにいきます!」
現地での実績も十分だ。世界最大の日本の食フェス「ジャパンフェスニューヨーク」内で開催の「NYラーメンコンテスト」で、19、22、23年と3度制覇。今回のチャンスにもつながった。
「いろいろな情勢もある中、ニューヨークで食事をする人も、ちょっとビクビクしているらしいんです。そんな中、現地でもラーメンは人気があって、日本人のスープ作りの完成度にも、すごく価値を持ってくれています。フェスにも、現地のシェフの人が見に来たり、自分のスープをメモしたり…。みんな興味もあるんです」
フェスでも好評だった「ロブスター味噌ラーメン」を中心に、4月の約1カ月間、マンハッタンの「UMAMI GALLERY」内で店舗を展開する。
「日本ならではの『みそ』で勝負したい。現地は豚骨やしょうゆラーメンが人気なんですけど、みそはなかなかない。自分が作ったみそだれがすごくおいしいということを表現していきたい。別の“秘策”も用意しています」
ニューヨークでは、芸人としてもワンチャンスを狙っている。
「いろいろ配信もしていきたいと思いますし、営業の合間にアゴモノマネもできればと思います。ニューヨークには地下芸人劇場みたいなのもたくさんあるので出てみたい。向こうのテレビに、何の形でもすごく出たいです(笑い)」
12年9月に、東京・渋谷に「鬼そば藤谷」を開店した。芸人と両立しながら、店に立ち続けてきた。コロナ禍も明けた昨年9月に、店舗が入ったビルの火災に巻き込まれる逆境にも見舞われた。それでもピンチはチャンス。ものまねで培った観察眼も武器に、進化を続けている。
「渋谷は文化、未来を作ってきた街だったけど、浅草は歴史と伝統文化の街。浅草って、町中華のレジェンドもたくさんいるんです。調理しているところをよく見ていると、調味料の使い方とか、合間に必ずちょっとだけ麦茶を飲んだりとか、必ずフライパンをカンカンって2回たたいたりとか…。それも“間”なんですよね。今回の経験もいかして、日本の良さを伝えていきたいですし、(外国人観光客も多い浅草で)観光も盛り上げていきたいです」
今回の挑戦に向けて、芸名の名付け親・はなわ(47)からは「行くべきでしょ」。東京ドームでの単独公演を実現させたオードリー春日俊彰(45)からも「いってらっしゃいよ」と背中を押されたという。
「こんなに長い時間ラーメンを続けて真剣にやってる芸人はいない。そこは自信を持って、イノベーションを起こせたらと思います!」
◆HEY!たくちゃん 本名・藤谷拓廊。1981年(昭56)7月2日、北海道生まれ、埼玉県育ち。06年にものまね番組に出演したことから芸能界入り。著名人のあごだけをまねる「アゴモノマネ」で人気に。井筒和幸監督や亀田兄弟、荒川静香、春風亭昇太らものまねのレパートリーは1000を超える。芸名は所属事務所の先輩、はなわが「元気良く呼ばれるように」と命名。血液型O。