俳優生島勇輝(39)が、5日から東京・DDD青山クロスシアターで上演される舞台「みんな出ておいで~」に出演する。4月4日に40歳の誕生日を迎える男に、その“惑わない”胸中を明かしてもらった。
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戦国時代の1570年(元亀元)に伊勢長島で、本願寺の門徒が蜂起した島一向一揆が舞台。
「僕の役は大阪の本山、石山本願寺からやって来た坊官の下間豊前(しもつま・ぶぜん)。一揆の現場の長島に来て、地元の信者たちに教えを説いたり、導いたりといった感じですね。敵は織田信長なんですけど、殺陣みたいなシーンはありません」
オファーは企画・プロデュースと演出、出演もする植木祥平(41)から受けた。
「彼とは10年前ぐらいに映画『図書館戦争』で共演しました。いわゆる大部屋俳優みたいな感じで、20人くらいで闘いの一員としてやりました。すごく過酷で、みんなで車に乗せられて東京から北九州まで15時間かけて移動したり。それで1カ月ぐらい共にすごしました、毎日、ご飯食べたり、飲み行ったりっていうことで非常に仲が良くなりました。彼が3年前に柔術を始めて、僕も去年始めました。その植木が、自分が信頼してるやつを集めたメンバー。本当に十人十色というか、色が全然違う役者が集まってるので、それがすごい面白いですね。あと、この舞台はお客さんが360度から見られる。それも、みんなの新たな挑戦。皆さんに楽しんでいただけるポイントかなとも思います。座る席によって楽しめる部分が違うというか、感情移入できる登場人物も違ったりするのかなとも思います」
舞台の楽しさ、苦しさはNGを出しても進んでいく所に凝縮される。
「そういう部分も含めて、なんかその生のヒリヒリ感が楽しいというか。ちょっと怖いんですけどね。今回は舞台好きで、面白い人たちが多い。みんなが違うアプローチで来るから勉強になりますね。見に来てくれた人が、絶対に出演者の誰かにはまるんじゃないかなっていう思いがあります」
先月、2週にわたって放送された日本テレビ系トークバラエティー「千鳥かまいたちアワー」の企画「第二の石原良純オーディション」で、渡辺徹さん、榊原郁恵(64)の長男の渡辺裕太(34)、ヒロミ(59)と松本伊代(58)の長男の小園凌央(28)に競り勝って“第二の石原良純”の栄誉に輝いた。フリーアナウンサー生島ヒロシ(73)の長男という“七光”がウケた。
「MCがかまいたちさんと千鳥さんですからね。周りからの反響がすごくありました。みんな面白かったって言ってくれました。他の2人は、すごくバラエティー慣れしてる感じでした。僕は結構最初、まずいなと思いました。かまいたちさんには会ったことがあるけど、千鳥さんにはなかったから、OKしたんですけどね」
石原良純(62)は父親が芥川賞作家で政治家の石原慎太郎氏、叔父が戦後最大のスターの石原裕次郎氏という“十四光”。1982年(昭57)に映画「凶弾」で主演デビュー。紆余(うよ)曲折をへて、還暦を過ぎてもテレビで活躍している。
「共演は一切なくて、初めてでした。今回、終わった後に出てた3人を連れてご飯に連れて行ってくれたんです。渡辺裕太君のお父さんの渡辺徹さんと同い年で、日本テレビの『太陽にほえろ!』に同じ時期に出演していた。徹さんが一昨年に亡くなってしまったこともあって、裕太君とはすごく話をしたかったみたいです、その時に、いろいろとお話を聞かせてもらいました」
石原は97年(平9)に気象予報士合格。同年には「北区つかこうへい劇団」に入団。あの手この手で、芸能界を生き抜いてきた。
「つかさんのところで勉強されていた時に、良純さんは『お前、主役やるんだったら絶対にぶれるな』っていうことを言われたそうなんです。それが今でも、バラエティーの時でも役に立っている、と。ご自分の、基になっているっておっしゃってました。気象予報士は、当時はまだできたばかりで、今より簡単だったらしいです(笑い)」
来月4日に40歳になる。
「役者を始めたのは27歳の時。それまでは情報番組のリポーターをやっていました。今回、千鳥とかまいたちのバラエティーに出たのも、そうなんですけど、あまり変に仕事を選ばないで行こうかなと。今まで嫌だと思ってたものこそ、なんか得るものがあったりするのかなと。今回は単純に千鳥さんに会いたかったっていうのもあったんですけど、受けてよかったと思いました」
俳優業だけにこだわらず、チャレンジを続けて行く。
「いろいろと新たなことにチャレンジすることで、可能性を広げていきたい。役者だからと狭く考えずに、柔術の試合にも出てみたいですね。あとはラジオの番組もやってみたいですね。ポッドキャストもあるけど、権利の関係で音楽を流せないんです。僕はラジオは音楽と共にあると思ってるんで。だからやるんだったらラジオをやりたいなと、すごく思っています」
弟の生島翔(38)はコンテンポラリーダンサー、俳優だが、映画のプロデュースにも取り組んでいる。
「彼の方が自分でしっかりやってるんですよ。40歳になったら、作り手に絞ってやっていこうとか、いろいろ考えているみたいで。今は、いろいろなものをやっていて、逆にすごいなと。よく飲みに行ったりして、話はしてるんでね。まあ、長男としての責任は感じています」
40歳まで、あと1カ月。転機の時を迎えている。
【小谷野俊哉】
◆生島勇輝(いくしま・ゆうき)1984年(昭59)4月4日、東京都生まれ。玉川大芸術学部卒後、情報番組リポーターなどを経て、11年に舞台「時計~僕がいる理由」で俳優デビュー。12年映画「はやぶさ 遥かなる帰還」、14年からテレビ朝日系「緊急取調室」シリーズ。20(令2)~12年、テレビ朝日系「仮面ライダーセイバー」で、子連れのイクメンライダー「仮面ライダーバスター」を演じた。父はフリーアナウンサー生島ヒロシ(73)、弟はダンサーで俳優の生島翔(38)。177センチ。血液型A。