脳科学者の茂木健一郎氏が26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。活動休止中のダウンタウン松本人志(60)が久々にコメントを出したことに、長文で私見をつづった。
松本は「週刊文春」側に対して起こした訴訟の第1回口頭弁論が28日に開かれることを前に、26日に代理人弁護士を通じコメントを発表し、自身のXにも記した。
茂木氏は「ひさしぶりに松本人志さんの言葉にふれることができて、安心しました」と書き出した。そして「私は、松本さんや日本のお笑いについて発言して来ましたが、私が必ずしも好きではなかったり評価しないお笑いのかたちがあっても、それが今回の松本さんのようにメディアから『排除』されることを希望していたわけではありません。むしろ、私が好きな批評的なコメディを含め、さまざまなお笑いが切磋琢磨することが望みでした。その点、日本のお笑いはモノカルチャーだった(今でもそうである)ように思います。松本さんのお笑いが好きな人もいれば、他のかたちのコメディを求める人もいます。人によって自分の心にぴったりの笑いは違うでしょう。私は、今の日本の主流の笑い(それをつくる上で松本さんは大きな影響力を持ってきました)とは違うかたちが個人的には好きだし、日本にはもっと笑いの多様性があっていいと思います」と述べた。
続けて「人を笑わせることを志してきたことは素敵なことだと思います。松本さんのお仕事によって幸せな時間を持ってきた方々は実際多いでしょう。私は少し違う森の中を歩いていました。今、テレビなどには出られない状況でしょうが、インターネットなど、笑いを発表できるメディア、方法はたくさんあります。テレビの笑いは、その業界の仕組みや、後輩たちの忖度によって、松本人志さんの真価、人としての本当の力を結果として覆い隠してきた側面もあるように思います。ぼくは近年の松本さんを『裸の王様』だと感じることもありました。しかし、むしろ、テレビや業界の仕組み、後輩たちの忖度に守られない、裸の『松本人志』の凄まじい実力を、松本さんが新しい形で人を笑わせることで示されたら、私の中で松本人志さんはほんとうの『王様』になるでしょう。もともと、『王様』は『テレビ』という服を着ていても着ていなくても『王様』(であるはず)なのですから」とした。
さらに「松本人志さんの『人を笑わせることを志して』きた思い、『お笑いがしたいです』という願いが、テレビというエコーチェンバーに守られないかたちで<も>実現することを希望するものです。茂木健一郎」と続けた。
松本は26日夜「人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです。世間に真実が伝わり、1日も早く、お笑いがしたいです。ダウンタウン松本人志」とコメントした。
茂木氏は17年2月から3月ごろにかけ「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」などと記したことがある。この際、松本人志がフジテレビ系「ワイドナショー」で茂木氏の発言について「茂木さんが全然面白くないから。笑いのセンスがまったくないから、この人に言われても『刺さらねぇぜー』って感じ」などとコメントするなどのやりとりがあった。
茂木氏は松本が今回活動休止に入った後、SNSで現在の思いや日本のお笑いについての私見などを述べてきた。先月17日にはXで「ぼくは松本人志さんやダウンタウンのお笑いは違うと思っていますが、こういう形で松本さんが表舞台から去ることは予想していませんでしたし、望んでいませんでした」などとつづり、話題を呼んでいた。