演歌歌手北山たけし(50)が30日、東京・港区のグランドプリンスホテル高輪で、デビュー20周年を飾るバースデーライブを行った。
イベントの冒頭に師匠北島三郎(87)からの祝福の音声メッセージが流れた。「たけちゃん。おめでとう。20年はあっという間ですな。20年はちょうど真ん中で30年で自然体になれる。今が絶好調だろう。頑張れ!」。
北山は最初のあいさつで「昨年4月に師匠のもとから独立をして、個人事務所として初開催のバースデーライブ。不安もありましたが皆さん、ありがとうございます」と駆けつけた約220人のファンに感謝した。
ライブではデビュー曲「片道切符」や「男の出船」などの持ち歌や、北島の「風雪ながれ旅」「博多の女」、石原裕次郎の「ブランデーグラス」などのカバー曲を披露した。
終盤では独立後初の楽曲「夏の終わりが来る前に」を熱唱。TUBEのボーカル前田亘輝が作詞し、ギター春畑道哉が作曲した曲で、いつまでも色あせない友情がテーマで大切な人にエールを送る応援ソングだ。 このカップリング曲が「あなたへ」。北山の父・渡邊豊さんはプロ歌手を目指したが挫折。夢を息子に託した。それをかなえた北山を誰よりも応援していたが、22年3月20日に75歳で死去。見舞いに行った病室で1コーラスを作詞作曲し、何度も繰り返し豊さんに聞かせた曲が「あなたへ」だった。死去後に「この歌は父のために作った曲だけど、多くの人に共感してもらえる普遍性もあるのではないか」と考えて完成させた。この日も「最後まで『おれのことは心配せんでよか。しっかりと歌え』と言っていました。散り際まで格好いいオヤジでした」としのびながら歌唱した。
約2時間のステージのラストを飾ったのは北島のヒット曲「まつり」。ファンと声と心を1つにして盛り上げ、ライブの幕を下ろした。【松本久】