市川美織、広島レモン大使10周年で瀬戸内レモン大使にも内定「がんばレモンしていきます」

広島レモン大使10周年記念トークショーを開いた市川美織(撮影・村上幸将)

元AKB48/元NMB48で俳優の市川美織(30)が14日、都内で、広島レモン大使10周年記念トークショーを開き、席上で、JA広島果実連から瀬戸内レモン大使に内定を受けたと発表した。

2014年(平26)3月18日に広島レモン大使に就任してから10周年。その節目に、さらなる大使就任へ広がり、市川は大喜び。

キャッチフレーズ「フレッシュレモンになりたいの~」を口にしつつ「『フレッシュレモンになりたいの~』と言い続けて、何年たったか忘れたい…30歳だもんね。ファンのおかげだったり、たくさんの広島の観光の方に支えられ続けられた。1からレモンのお役に立てるように、10年間、頑張れるようにがんばレモンしていきますので」。瀬戸内レモン大使への意気込みを示した。

瀬戸内レモン大使は、広島県、岡山県、山口県、兵庫県、徳島県、香川県、愛媛県で構成する瀬戸内レモン協議会のシンボル。同会は3日に、地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する、農水省の地理的表示(GI)保護制度に「瀬戸内レモン」を申請している。

市川は、関係者から「農水省へのGI申請がうまくいけば、ボスになっていただく」と言われると「7県を束ねるボス、良いんですかね? ヤバい」と驚きと喜びが入り交じった思いを吐露した。

トークショーでは、広島レモン大使就任から10年の歩みを、市川がスライドを交えて振り返った。

就任当時の写真を見て「えっ!? 若い…若いなぁ…。ミニスカになっていますが、背は縮んでいると思います」と感慨深げに口にした。18年9月に参加した「2018“よい仕事おこし”フェア」で募金活動をした際、通りかかった小泉純一郎元首相がレモンのかぶりものをした市川の姿に足を止め、募金したエピソードも披露。

「レモン、かぶっていて良かったと思った。1度、通り過ぎたら戻って来ますよね。すてきな方で募金をいただいてありがたかった」と感謝した。トークの中で、過去を振り返り涙する一幕もあった。

市川はトークショーの最後に「大使というものが10年、続くのがすごい。続けられないこと…それだけすごいと思う。変わらず10年続き、11年目も続けられることが素直にうれしい」と、広島レモン大使就任10年を、まず感謝した。

「フレッシュレモンを目指して30年たち…いつまでそのキャラをやっているんだと言われますけど、続けると認められると思った。任命は証明だと思った。大使になったことでみおりん=レモンを認められた」と広島レモン大使が自分の大事なアイデンティティーの1つだと強調した。

一方で「(就任から)10年たって、アイドルを卒業したことなど、いろいろなことがあって『まだ、やっていてくれるんだ』と言われることが多い。『レモンちゃん、まだやってるんだ、懐かしい』と言われるのは複雑」と、懐かしいという捉えられ方に複雑な心情も吐露した。

その上で「ですけど、知っていてもらっている、応援したいと思ってもらえるか活動をしていきたい市川美織=レモンというイメージが懐かしくなっているのを、イメージを復活させたい。知らなかった方にも向けて発信する力も欲しい」とイメージの復活を誓った。

具体的には「レモン関連CM、商品のイメージモデルとかやりたい。広島限定CMとかありますかね? もっと、もっと広告塔になれると思う」と広告塔になりたいと口にした。

ただ「レモンサワーも、そろそろ飲みたいですよね。見た目が若すぎて、お酒のイメージに合わないらしいと聞いたことがある。レモンサイダーのようなさわやかな清涼飲料水というと、10代の若い子に持って行かれる」と、30歳という年齢による立ち位置の微妙さも自覚。

それでも「いいところを縫って、持っていきたい。さらに広島レモンの魅力を伝えることは、今後も続けていきます」と力強く誓った。