「六月大歌舞伎」(6月1日初日、東京・歌舞伎座)で中村萬壽を襲名する中村時蔵(69)、6代目時蔵を襲名する中村梅枝(36)、5代目梅枝として初舞台を踏む大晴(ひろはる)君(8)の、萬屋の親子孫3代がこのほど、都内で合同取材会を行った。
時蔵は「43年間名乗りました名前を息子に譲ることになりました。梅枝の出来が悪かったら絶対譲りませんが、私の見る目からしても、このごろずいぶん良くなってきました。譲る以上は、梅枝の頑張りに負けないように、一生懸命つとめていく所存です」と話した。
初代萬壽について「代を重ねて、後の人が立派な名前にしてくれたら」などと、思いを語った。
萬壽襲名披露狂言(演目)は夜の部「山姥」、梅枝襲名披露狂言は昼の部「妹背山婦女庭訓」。
「妹背山-」で初役でお三輪をつとめる梅枝は「女形なら誰でもあこがれる役。父にいろんなダメをいただきながら、役に近づいていきたい」と話した。
これまで本名で何度も舞台に出演している大晴君について、時蔵は「本番に強い。ダメ出しをすると必ず直して克服できる。じいとしては安心してます」と期待を寄せた。