タレント中山秀征(56)が22日、著書「いばらない生き方 テレビタレントの仕事術」(新潮社)を出版、都内で3月いっぱいで放送作家を引退した鈴木おさむ氏(52)とトークイベントを行った。
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鈴木氏は今度は91年から9年間、日本テレビの土曜深夜に放送されたバラエティー「DAISUKI!」を挙げた。中山は92年から出演して、松本明子(58)飯島直子(56)とトリオを組んだ。
鈴木氏は「テレビ界にたくさんのものを残した。街ブラが今は当たり前だけど、初めての番組だった」。中山は「プロの評価は厳しかったけどね」と振り返った。
鈴木氏は「僕も、なに楽しそうに歩いてるんだ、と思っていた」。中山は「なに遊んでるの垂れ流してるんだとかね」。鈴木氏は「楽しそうにやりやがってとかね。だけど、いつの間にか周りで『面白い』と言ってる人が増えてきた。宝くじとかね」とジャンボ宝くじを大量に購入して当たりを調べる企画を挙げた。
そして、鈴木氏は「バックショットを映すとかね」と出演者3人が歩く姿を後ろから映す演出法を指摘した。中山は「4番目の出演者ね。見てる人が、一緒に手をつないで歩いている感じ」。
鈴木氏は「(日本テレビ)『TVおじゃマンボウ』、(フジテレビ)『ウチくる?』」と中山がMCを務めた番組名を挙げた。
中山は「ウチくる?」について「あの枠で3作外していて、背水の陣でやらせてらった。“故郷に錦を飾る”みたいな感じでね」と、出演者がホームタウンの行きつけの店などを紹介する構成を振り返った。
鈴木氏は「タレントが企画を出した番組は、タレントが“俺が作った感”を出しがち。クレジット入れたりね。秀さんには3歩引く美学がある。天才になれなくても、すごく努力すれば秀才にはなれる。僕は努力をしました。天才には選ばれてないけど、秀才になった努力とハウツーが、(中山の)この本にはすごく詰まっている。この仕事やっていて、大体悪いうわさを聞くけど、秀さんはない」。中山は「ゲストが、いやすい状況を作っていただけ」と話した。
鈴木氏に「ウンナン、ダウンタウンは意識してたの」と聞かれると、中山は「僕は10代でデビューした。18歳で史上最年少の(ニッポン放送)『オールナイトニッポン』のパーソナリティー。3年たって(お笑い)第三世代が出てきた。そうしたら(松野大介とのコンビ)ABブラザーズは古いと言われた。ランキング番組で並んだ時に、最初は上にいた。でも、昨日まで自分たちを見ていたお客さんが見ていない。ランキングが落ちていく。ウンナン、ダウンタウン、B21スペシャルに抜かれた。ウンナンは100本ネタを持っていたのに、僕らは作っていないから古いネタをやっていた。冠番組にあこがれがあったけど、ABブラザーズはなかった。うらやましかった」と、後からデビューした第三世代に抜かれた時を振り返った。
鈴木氏は「とろサーモンの久保田(かずのぶ)が『憧れてる』って言っていました。全然、違うだろってね(笑い)」。中山は「ビックリした。千鳥は高校の時に(中山司会の日本テレビ)『THE夜もヒッパレ』を見て、これくらいならできると思って学園祭でやってみてすべって、秀ちゃんすごいって思ったんだって。だから、今の千鳥を育てたのは私です(笑い)。苦しいとか言う必要はないと思っていた」。
鈴木氏は93年のテレビ史に残るフジテレビ「スターどっきりマル秘報告」を挙げて「秀さんは引っかかっている。今ならコンプライアンスで、絶対やったらダメなやつ」。中山は「セスナ墜落どっきり。飛ぶ前に保険に入れられて、受け取りが渡辺プロダクションだった(笑い)。パイロットと2人でセスナに乗り込んで『あれ?』『どうしました』って言ったら、プロペラがゆっくり回っていて『あー!』って。『レバー引いてください』って言うから引いたら抜けちゃう。ほぼ気絶」と振り返った。
鈴木氏は「リポーターが『ドッキリ』って言ったら『これ、やっちゃダメだよ』って、怒らなかったのが、ザッツ・中山秀征」。中山は「怒りを超えて放心状態でした」。
鈴木氏は「これを笑えるのは中山秀征しかいない。死ぬかも知れないのに、どっか明るい」。中山は「死んだかも知れない(笑い)。いまだにテレビで再放送できない」。
鈴木氏は「どっきりの歴史でも、あれを怒らないのが、秀さんだな」。中山は「墜落しがいがあった。テレビの中で起こったことはテレビの中で解決する。どんなものでも、面白くする」と話した。
(続き)
◆中山秀征(なかやま・ひでゆき)1967年(昭42)7月31日、群馬県藤岡市生まれ。82年日本テレビ「校内暴力殺人事件 狙われた女教師」で俳優デビュー。85年日本テレビ系連続ドラマ「ハーフポテトな俺たち」主演。同年お笑いコンビ、ABブラザーズを結成して、フジテレビのお昼のバラエティー「いただきます」でアイドル的人気を得る。コンビ解散後の90年代、ドラマやバラエティー、情報番組など14本のレギュラー番組を持つ。現在は日本テレビ系「シューイチ」(日曜午前7時30分)などに出演。
◆鈴木(すずき)おさむ 1972年(昭47)4月25日、千葉県千倉町(現南房総市)生まれ。19歳で放送作家デビュー。フジテレビ「SMAP×SMAP」「笑っていいとも」「さんタク」「チョナン・カン」「おじゃMAP!!」「もしもツアーズ」、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「Goro's Bar」「いきなり!黄金伝説」、日テレ「¥マネーの虎」「有吉反省会」、テレビ朝日「Qさま!!」「帰れマンデー・見っけ隊!!」「中居正広の身になる図書館」「爆笑問題の検索ちゃん」などを手がける。02年(平14)に森三中の大島美幸(44)と結婚。今年3月いっぱいで放送作家を引退。