<悼む>
俳優松平健(70)のヒット曲「マツケンサンバII」の振り付けを担当した振付師でダンサーの真島茂樹(まじま・しげき)さんが22日午後10時38分に亡くなったことが23日、分かった。訃報を受け、松平が所属事務所の公式サイトを通じて、コメントを発表した。
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真島さんとの出会いは04年6月。当時、「マツケンサンバ2」に火がつき始め、日刊スポーツが主催する神宮外苑花火大会に松平健さんとともに出演を依頼した時のことだった。
メークも崩れそうな真夏の野外で踊ったことはなく、反対する声もあったが、真島さんは「面白そうじゃない」とノってくれ、ステージでの振り付け講座のお願いにも「やったことないけど、いいわよ」と快諾してくれた。真島“先生”の講義のおかげで2万人の「マツケンサンバ2」は大盛り上がり。大ブレークのきっかけになったと同時に、今も愛される「マジー」が誕生した瞬間だった。
とにかく優しい、気配りの人だった。公演時に差し入れを送ると、事務所のスタッフではなく、必ず真島さん本人が「おいしくいただいたわ」とお礼の電話を欠かさなかった。食事に行けば「何を飲む?」「足りてる?」と周囲に声をかけ、初めて会う人にも何十年の付き合いがある人にも変わらず接していた。
5月8日には少し遅い誕生会を開催。毎年変わらない「68歳の誕生日」を大好きなお肉とシャンパンで乾杯したばかりだった。事前に参加者を調べ、その人をイメージしたパンツをプレゼントする気遣いもいつもと変わらなかった。
最近、近所のヨガ教室に通い始め、「おばちゃん達とじゃれ合ってるわ」なんて楽しそうに話し、気心知れた仲間と誕生日を祝えることに「幸せな人生だと思うわ」と笑っていた。あまりにも突然すぎる別れに、本人が一番驚いているのではと残念でならない。【吉見明樹】