ピン芸人、永野(49)が23日放送のABCテレビ「やすとものいたって真剣です」(木曜午後11時17分、関西ローカル)に出演。大ブレークのきっかけとなった「ラッセン」ネタの誕生秘話を明かした。
番組は所属事務所「グレープカンパニー」の後輩で、永野を慕う女性お笑いコンビの忠犬立ハチ高に向けて本気の「ラッセン」ネタを披露する内容。一行は永野がブレーク前に暮らしていた東京・三軒茶屋で思い出の地を巡った。孤高のカルト芸人とも言われる永野は「おれなんか、こういう芸人だから、いつ突然死するかもしれない」と後輩を笑わせた。
売れない時代を過ごした街を歩きながら「いいことばっかりで行く人もいていいと思う。だけど、自分は幸か不幸か、ダメな人の気持ちを全部、分かる芸をやっている。それはこの街で吸収した気がする」としみじみと話した。
三軒茶屋時代を「超、落ちぶれた」と表現したが、「それがいい年をして発酵され、(いまは)強さ、無敵感がある」と後輩たちに伝えた。
15年に「ラッセン」ネタでブレーク。ひたすら画家クリスチャン・ラッセンの名前を絶叫する芸風で旋風を巻き起こした。最近は、歯に衣(きぬ)着せぬ毒舌トークが人気だ。
「ラッセン」ネタが生まれたのは「売れたくて売れたくてたまらないときに生み出した」と明かし、9年前、腐っていた自分を変えたくて、生み出したネタだったという。
かつて通った東京・新宿のライブハウスを訪れ、後輩たちに「2人は(いっしょにやった)営業とかで何度もラッセンをみたことがあると思う。でもそれは“おごりラッセン”。いまのおごりがちょっとある」と素直な心情を打ち明け、本気のラッセンは「質が違う。匂いが違う」と当時の覚悟を語った。
後輩の前で「♪ラッセンが好き~」を大熱演した永野は「届けっていう人間力をみてほしかった」と熱く語ると、忠犬立ハチ高の王坂は「足の震え、手の震え、顔面の気迫が伝わってきた」と圧倒された様子だった。