米大統領返り咲き狙うトランプ氏、選挙集会に殺人共謀罪で起訴のラッパー2人登壇させて物議

トランプ前米大統領(ロイター)

トランプ前米大統領(77)が23日にヒップホップ発祥の地として知られる米ニューヨーク州ブロンクスで開催した選挙集会で、殺人共謀罪で起訴されたラッパー2人を登壇させて物議を醸している。

11月の米大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ氏は、同地で行われた初の集会に出席。米ニューヨーク・デイリー・ニュースによると、トランプ氏はブルックリン出身で現在保釈中のシェフGことマイケル・ウィリアムズ被告とスリーピー・ハローことティガン・チェンバース被告を紹介し、壇上に招いて握手を交わしたという。

報道によると、両被告は共に無罪を主張しているが、ブルックリンを拠点とする2つのギャング集団による大規模な殺人陰謀の捜査の一環として起訴された人物だという。ウィリアムズ被告は27件の異なる暴力行為により、共謀罪のほか殺人、暴行、武器所持など複数の罪で起訴されており、十数の銃撃にも関与したといわれている。また、チェンバース被告も、共謀罪で15万ドルの保釈金を支払い、保釈中の身だという。

集まった観衆を前にウィリアムズ被告は、「トランプは我々みんなのために勝利を叫ぶだろう」とスピーチ。チェンバース被告も続いて「アメリカを再び偉大にしよう」と述べ、会場を盛り上げたという。

トランプ氏は、ニューヨークで行われている不倫関係にあった元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料を不正に処理したとして、刑事責任を問われている裁判の最終弁論を28日に控えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)