生まれつき全盲のシンガー・ソングライター佐藤ひらりが23歳の誕生日の28日、都内でバースデーライブを行った。3月に武蔵野音大を卒業したばかりで、社会人となって初めてのソロ公演。
「I will always love you」で始まったライブは「みらい」「ほめられてのびる子行進曲」や「アメイジング・グレイス」「恩返し 満開の笑顔」まで15曲。優しく透明感のある歌声を何度も響かせた。中盤ではケーキで誕生日をサプライズで祝福。これには「うれしい~」と何度も喜びを爆発させた。
公演前の取材では「今までは学業と一緒に音楽活動をやっていました。それが社会人になって約2カ月。これからも支えてくれる方々に『ありがとう』の気持ちを伝えていきます」と音楽に専念する心境を明かした。
今後の抱負も語った。「もっと曲を作りたいです。本格的に『日本のスティービー・ワンダー』さんになること、そしてスティービー・ワンダーさんと共演するためにもっと成長します。皆さんに恩返しをしていきます」。そして「最終的な目標は障がいのある人や居場所のない人が、自由に楽しめる『たまり場』を作ることです」と目標を掲げた。
21年8月の「東京2020パラリンピック開会式」で君が代を独唱し“世界デビュー”してからもうじき3年。4オクターブの音程を自在に操り、絶対音感を持つ歌姫がこの日、新たな1歩を刻んだ。