余命1カ月の少年めぐる仮面ライダーたちの行動に俳優「皆正しいし、皆間違っちゃった」

土屋シオン(11年6月撮影)

特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」のJK(ジェイク)役を務めた俳優の土屋シオン(31)が31日までにX(旧ツイッター)を更新。急性骨髄性白血病で余命1カ月という少年に対する、歴代の仮面ライダー俳優らがとった行動について複雑な思いをつづった。

事の発端は、Xで拡散された投稿。「拡散ありがとうございます」というアカウント名のユーザーが29日、「拡散希望です!!!急性骨髄性白血病の再発でもう余命があと1カ月くらいしかない息子に何かできることはないかと考えていて、仮面ライダーが大好きなので仮面ライダーに出演されていた俳優さんにお力添えをいただきたいです」と呼びかけ、歴代の仮面ライダー俳優たちがエールを送っていた。

こうした俳優たちの行動はSNS上で話題となり称賛の声も多数あがったが、批判的な声も少なからずあった。また、リアクションを起こさない俳優たちにも目が向けられることとなった。土屋は「人前に出る仕事柄 紙一重で難しいんですけど。誰かを祝う、救う、手を差し伸べる。とか 人の不幸を悲しんだり、悼んだりする時に 知らず知らずや無意識の承認欲求や自己顕示欲が出ないように気をつけて生きていたいと思っています。誰も見ていなくても、落ちているゴミを拾える人間でありたい」と投稿していた。

その後の投稿では「凄く繊細な話題だからこそ本人を置いてけぼりにして盛り上がりたくないんです。少なくとも僕は。善意の押し付け。ではなく本人が嬉しいことがしたい」との思いから、少年の家族とコンタクトをとっていることも明かし、「ベストな形を探っている所です。会うのかプレゼントなのか動画なのか手紙なのか。色んな励まし方や応援の仕方、できる範囲があると思うので他の俳優さんやヒーロー達の否定ではなく 誰のどれもとっても素敵だと思うのですが、此度の僕に関しましては、静観していただけますと嬉しいです」と理解を求めていた。

仮面ライダーたちの中には、実際に少年のもとを訪れた俳優もいたが、土屋は今回の投稿で「皆正しいし、皆間違っちゃったね。と思っています」と言及。「公の立場を捨てて何か力になりたければ、なるのであればDMで十分だったし 仲間に呼びかけるならLINEやメールでよかった。行くならプライベートでそっと行って、お兄ちゃんヒーローだから、内緒だぜ。って言ってあげれば良かった」とし、「でも、その善意は間違っていないしなぁ。とか。番組や関与していない俳優、コンテンツを大切にしたい。守りたいと思っている応援してくださっている皆さんも正しい。親を子が想い、なりふり構ってられないのも正しいよ。尊いよ。ただ一つずつ全員がボタンをかけ間違えてしまいましたね。と思います」と私見を述べた。

仮面ライダー俳優たちの行動については「僕たち俳優サイドが間違えてしまったなと思うのは公の場で大きな声で抱えきれない看板を背負うべきではなかった。僕たちの土俵に上げるのではなく、一個人の人間として寄り添うべきだった。結果として話が大きくなりすぎて守りたかったはずの人に、看板にヘイトが行ってしまった。これは全員が重く受け止めるべきだと思います」と持論を展開。「ご家族に不特定多数の強い言葉や意志が行ってしまう事を、悪く言われてしまう事を息子さんは望んでいないんじゃないかな。きっと」とおもんばかり、「改めて僕たちが作っているのはエンターテイメントだけど、人助けを綺麗事やエンタメにしてはいけないのだと自戒も込めて口にしておこうと思います」とつづった。