5月14日に93歳で亡くなった作曲家キダ・タローさんが「最高顧問」として出演していたABCテレビ「探偵! ナイトスクープ」は31日夜、キダさんの追悼特集として放送された。
スタジオには、笑顔のキダさんの遺影。間寛平、竹山隆範ら探偵が喪服姿で整列し、寛平は「びっくりしましたね。最近まで出てたやんか」と切りだし、石田靖が「一言で爆笑を取ってはりましたからね」と返し、和やかなムードでスタートした。
キダさんは89年に同番組へ初出演。長らく最高顧問を務め、今年3月29日にも収録に参加。これが最後の仕事になり、その模様は4月19日に放送されていた。
番組では、キダさん初登場となった「岸和田の信号機の音程は正しいのか?」(89年4月8日放送)や、「浪花のモーツァルトの軌跡」(90年2月17日放送)などを放送。
嘉門タツオ(当時・達夫)が探偵を務めた「-軌跡」では、VTRの前に、嘉門から「なぜ先生と呼ばれる?」と聞かれ、ひょうひょうとしたキダさんらしい口調で「それは私の残した業績が偉大やからです」。嘉門はめげずに、続けて「でも中には『キダ・タローのアホ』いうのもあります」と言えば、平然と「それはねたみ、やっかみ。出るくいは打たれるんです」とはね返し、キダ・ワールドに引き込む様が放送された。
番組内では故上岡龍太郎さん、西田敏行、松本人志と歴代3局長とからむ場面も放送され、エンディングでも探偵が遺影前に整列して収録を振り返った。
竹山は「番組にとっての良心」と、キダさんの存在を振り返ったものの、「実は最高顧問って自称やったんです。誰も(最高顧問と)つけてないんです」と暴露した。
過去、番組では、初代局長上岡さんとかつて「漫画トリオ」を組んでいた横山ノックさんが「最高顧問」を名乗っていた。
竹山は、ノックさんも引っ張りだし「その前は横山ノック師匠が最高顧問だったらしいんですが、それも自称で。で、ノック師匠が亡くなられた後、キダ先生が勝手に自分で『最高顧問』と言い出したらしいんです」と明かした。
キダさんらしいノリの良さ、人を食ったようなキャラクターを象徴するエピソードにスタジオも盛り上がり、寛平が「キダ先生、天国から我々『探偵!ナイトスクープ』の探偵を見守ってください」「『探偵!ナイトスクープ』は、笑って笑って、先生も笑って笑って! な~んちゃって」。続いて全員で「絶好調!」と叫び、締めた。