映画監督マーク・マリオット氏が8日、都内で、自身が監督した作品「東京カウボーイ」公開記念舞台あいさつに出席した。
マーク監督は山田洋次監督に弟子入りし、「男はつらいよ 心の旅路」の製作にも関わっている。「山田作品はユーモアと人間性にあふれていて、こういった作品をいつか作りたいと思って、これまでやってきた」という。そんなある日、日本の企業がカウボーイになるべくモンタナに社員を派遣しているというニュースと出会った。「これは映画にできると思ったけど、完成までに30年かかった」と明かした。
この日、敬愛する山田監督からのメッセージも披露された。「寅さんで助監督だったころをよく覚えている。明るくて、ジョークがうまくて、スタッフに愛される、気持ちのよい青年だった」。また、同作をみて「若き日のマークをまざまざと思い出した。作品は作者の人と成りを反映するものだが、マークと語り合っているような、温かい気分に包まれた」とメッセージを寄せた。
主演する井浦新(49)も同席。その井浦も現在撮影中のドラマスタッフからメッセージを預かっていた。「照明チーフが、30年前に山田組で照明部の一番下で学んでいたころに助監督だったマーク監督のことを覚えていて、『東京カウボーイの監督さんは山田組にいた方ですよね』と現場で声をかけられた」という。井浦は、その方から預かった“おめでとうございます”のメッセージを伝えた。「30年前、マーク監督がこの作品の源流となるものと出会い、そして僕もマーク監督と出会い、(マーク監督を)知る人も周りにいる。人と人との縁は、国を越えてでもあると感じた」と感慨深げに話した。
米公開は8月末で、日本が先行公開となる。マーク監督は「この作品は口コミで徐々に広がっていくタイプの映画だと思う。日本の評判がアメリカに伝わるように、みなさんがもし気に入っていただけたら、いろんな人に伝えて欲しいと思います」と訴えた。