三浦菜月美氏Pデビュー「プロデューサー目線での経験も必要」 流行の「ショートドラマ」で大役

三浦菜月美プロデューサー(2024年6月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

若年層を中心に人気となっているYouTubeの10分間ドラマシリーズ「東京彼女」。7月号の撮影現場を取材した。

主要キャストに若手俳優が多く起用される中、スタッフでもメディアミックス・ジャパンの期待の若手、三浦菜月美氏(25)がプロデューサー(P)デビューを果たした。昨今流行しつつある「ショートドラマ」の世界で、どんな絵を描いて大役を全うしたのか。その思いを聞いた。

7月号は「サイコ女子編」。職場の先輩後輩である男女カップルが、少し不気味な“サイコパス”な少女と出会い、衝撃的な結末へと向かっていく夏らしいホラーチックな物語に仕上がっている。

三浦氏は「将来的に監督を目指す中で、プロデューサー目線での経験も必要だと聞いていてチャレンジを決めました。Pになると現実的なことも考えないといけないですし、その上で理想の絵を形にしていく部分が一番難しかったです。YouTubeでの制限などもある中で、どう進めていくのか。監督にも気持ちよく取り組んでいただきたかったですし、とても勉強になりました」と振り返った。

今回は物語の構成のほか、キャスティングなどほぼ全てに携わった。監督を務めた、先輩社員で映画「恐怖人形」などホラー作も得意な宮岡太郎氏や、川崎一輝Pの助けも借りながら進めたといい、台本では20代のリアルな姿を投影できるよう意識した。「先輩方が優しすぎて、こんなド新人の意見もたくさん取り入れてくれました」と明かし「全4話に分かれていますけど、すぐ次が見たくなるような構成にすることも心がけました。太郎さんのホラーのテイストも入れつつ、キスシーンはどこでやるのがいいのかとかも考えながらやっていました。路上でのキスシーンは私の発案です。…したことがあるわけではないですからね?」。

主要キャストに据えた新谷姫加(26)井上想良(26)十味(25)らについても語った。「新谷さんは女の子っぽい女の子で、緩急をつけた演技もできて役に合っていると思いました。十味さんもオーディションの時から目つきが本編のままで、この役をやるために来たんだなと思うくらいハマっていて、身長差の具合など、この2人で見てみたいと思って決めました。井上さんも飾らない演技がとても合っていました」。

3人のほか八条院蔵人(25)や、“キスうま俳優”としてバラエティー番組に取り上げられたこともある鬼倉龍大(29)ら注目の若手役者も多く起用。「3人とはまた違う雰囲気の大人色気系な役者さんもいてほしかったですし、広告代理店の社員役だったので(鬼倉らは)体育会っぽさもあってぴったりでした」と話した。

仕上げた今作については「自分でも何度見ても怖いですし、それいてまた見たくなる、ちゃんとおもしろい作品ができたと思っています」と納得の表情を浮かべた。「新谷さん、井上さん演じるカップルの関係のほころびや、どんどんヒートアップしていく展開に、見てくださる方も次の話への手が止まらなくなるんじゃないかなと思います。(サイコ女子役の)十味さんは急に起き上がるシーンなど、演技指導などなしでも自分の中で役を作り込んできていて、彼女にしかできない不気味さを表現されていました。そうしたみなさんの姿勢にも助けられました」と振り返った。

陰で支えた宮岡監督、川崎Pの先輩2人への感謝も口にし「『何かあったらすぐ言って大丈夫だからね』というスタンスでいてくれたので、わからないことがあった時にすぐ聞けましたし、言うこともできた。アドバイスもいただきましたし、2人が広く構えてくださっていたのがありがたかったです。『好きにやっていいよ』と言いつつ、困った時は助けてくれる心の広さを見習っていきたいと思います」。

デビュー戦は「楽しかったです。またやりたいなと思います」と笑顔で終えた。同世代の役者らと刺激し合いながら、若手スタッフたちも成長していく。【松尾幸之介】

◆東京彼女 23年4月からYouTubeで配信中の人気10分ドラマシリーズ。都内在住の20代女性を主人公に毎月テーマを変えながら届けている。作品は基本的に約10分ずつ4本に分け、各月同時公開する。8月は「アイドルになる!」編が公開中。