<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
Travis Japanの松田元太(25)が地上波ドラマ単独初主演する「人事の人見」(フジ系火曜夜9時)がスタートした。
主人公には本人の天然キャラが当て書きされているということで、人事部というお堅い職場でその天然ぶりが際立つようなイメージを抱いていた。が、実際は周囲もかなりユルい感じで想像とは違った。
人事担当の役員(小日向文世)に見込まれて途中入社したという設定もあって、周囲のおとぼけスタッフの中にあって、秘めた「才能」が最初からにじんで見えるようだった。
演出の狙い通りなのだろうが、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジ系)で、天然キャラをさんざんもまれた結果のようにも思えた。オンエアを前に先日、松田に話を聞く機会があった。
「バラエティーの時は、それこそ地のままで驚いたり、怒ったりしていれば、それを天然と言ってもらえるんですけど、いざ演出の方から『普段の松田さんのままで』と言われると難しい。第三者が見た『松田』は僕が思っているのとやっぱり微妙に違うんです。へえ、こう思われてるんだ、とか周りから見る自分を知る機会にもなっています」
そんな役作りに向けた思いや考えが、劇中の「何か」を秘めているような雰囲気につながっているのだろう。
実は、天然キャラが注目される前の22年にもインタビューする機会があった。その時は言葉の端々からもっとまるっと「天然」が漂っていた。福本莉子とW主演した映画「君が落とした青空」の公開前のタイミングだった。
「冬場なのに雨にずぶぬれになるシーンの撮影が3日間もあって『ホント死んだわ』と思いました。そんなこともあったので、クランクアップの時は泣きましたね。泣くといえば、役者として唯一の特技かもしれません。涙出すの得意です。以前に出たドラマでの泣くシーンでも本番1回でOKを出しましたから。でも、実はリハーサルで出し過ぎて、本番ではチョビだったんですよ。(共演の)玉木(宏)さんや萩原(聖人)さんがリハから本番に向けて『最高の状態』に仕上げていくところを見て、ホント、リスペクトです」
くったくのない語りの中に俳優としての吸収力も感じさせた。
Travis Japanがまだジュニア内のグループだった頃で、こんなことも言っていた。
「Travis Japanの7人はダンスがシンクロというか、心がシンクロするところまできていて、本当に息が合ってます。せっかくの『とら』年ですからね。今年はデビューの年になる予感がします」
現実にその6カ月後にTravis Japanは「JUST DANCE!」で全世界メジャーデビューを果たした。おおらかな天然キャラの中にそんな「予知能力」ものぞかせていたのだ。【相原斎】