<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
このほどソロシンガー野島樺乃(23)を取材する機会に恵まれた。SKE48で6年間活動し、卒業後はボーカルグループ「et-アンド-」のリーダーを約3年半務めた。デビュー10周年を迎え、ソロ歌手として新たなスタートを切った野島の熱い思いに触れた。
実力は折り紙付きだ。SKE48在籍時の19年に「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」第1回大会で優勝。21年7月から3人組ボーカルグループ「et-アンド-」で活動し、今年3月末に解散した。同グループのライブでは、メンバーそれぞれの歌声の個性が光るハーモニーで会場を魅了。野島は透明感ある繊細な歌声で、かつ安定した確かな歌唱力を感じさせた。
15年に13歳でSKE48に加入し、今年で芸能活動10周年目を迎える。デビュー、解散、卒業など、あらゆる変化に向き合い、新たな道を選択してきた。「この10年でメンタルは強くなりました」と自負する一方で、「そこらのことではへこたれないような感じに、いい意味でも悪い意味でもなっていて。例えば何か言われることにも慣れるし、自分の感情の浮き沈みにも慣れちゃう」と話した。
「考えすぎたり、経験しすぎてしまったことで、多分無意識に立ち回りをきれいにまとめようとしたり、ありきたりで当たり障りない行動をしたりするようになっちゃってたりすると思うんです」と分析する。
それでも、2つのグループで経験した出来事や思いが今を支えている。「SKEとet-アンド-で培った、がむしゃらに一生懸命夢を追いかけるとか、人の本気を笑わないっていう考え方は体に染みついています。自分が歌い手として残っていきたいと思う中で、こういったブレない芯があるのは強みだと思っています」と笑顔を見せた。
今後については「まずはこの1、2年で東名阪ツアーをしたいです」と宣言。「泣いている人のそばにいて、誰かを元気づけられる歌手になりたい」と真っすぐに伝えた。これまでを振り返る際に「どこに向かって進んでいるか分からないと思う時もあった」と話していたが、先の展望をよどみなく語る姿からは、歌手としての確固たる信念を感じさせた。
描くビジョンに向け、自己プロデュースにも力を入れている。ソロデビュー曲「One」では初めて歌詞を全て書き下ろし、ジャケット写真のデザインにもこだわった。新たなアーティスト写真も、シックな黒衣装とカメラを真っすぐ見つめる強い瞳が印象的。「芯のあるしっかりとした強い女性というイメージを伝えたくて、シンプルに黒でまとめました」と明かした。
同曲は2025プレナスなでしこリーグ1部 YouTube配信公式テーマソングに決定。夢を諦めない強い心を表現したエールソングで、野島自身がファンや聞き手に伝えたい熱い思いも込められている。「人生をかけて今ここで歌ってるんだ、歌手としての夢をかなえていくんだっていう一生懸命さを伝えたいと思って書いた曲です」と力を込めた。【玉利朱音】