出演者語った“アジア版グラミー賞”の意義「賞あることでいい影響出る」「モチベーションに」

「MUSIC AWARDS JAPAN2025」で最優秀アーティスト賞を受賞したMrs.GREEN APPLE。左から藤沢涼架、大森元貴、若井滉斗(2025年5月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

“アジア版グラミー賞”を掲げ、「世界とつながり、音楽の未来を灯す(ともす)」をコンセプトに今年、新設された国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN2025」授賞式が22日、京都市のロームシアター京都で行われた。

Mrs. GREEN APPLEやCreepy Nuts、YOASOBI、藤井風(27)ら日本を代表するアーティストが集結し、華々しいセレモニーを彩った。記者は現地で取材する機会に恵まれた。

出席したアーティスト全員が“祭典”を楽しんでいるのが印象的だった。音楽人5000人の投票で各部門の1位が決まる“賞レース”ではあるが、ステージで繰り広げられるパフォーマンスを全員が目を輝かせ、ルビー(トロフィー)を手にしたアーティストに惜しみない拍手を送っていた。それぞれが異なるジャンルやフィールドで音楽活動をしていることもあるだろうが、きっと日本の音楽の魅力を心の底から味わい、世界に発信していきたいという気持ちは同じだったはずだ。

「最優秀楽曲賞」「最優秀国内ヒップホップ・ラップアーティスト賞」の主要2部門を含む9冠を獲得したCreepy Nutsは、多くのルビーを手にしたこと以上に、ヒップホップ文化が日本に浸透したことを喜んでいた。R-指定(33)は「ヒップホップ・ラップアーティストの部門があることがまずうれしい。日本でこのカルチャーにやられた身として、こういう賞がもらえてすごくうれしい」と文化の発展をかみしめた。

続けて「ヒップホップは、賞にあろうがなかろうが、強いカルチャー。こうした賞以外のところにもとんでもない才能が多いので、そういう人たちが知られるきっかけになってほしいし、賞があることでいい影響が出ると思う」とアワードの意義をアピールし、日本ヒップホップ界の明るい未来を強調した。

「最優秀アーティスト賞」を受賞したMrs. GREEN APPLEの大森元貴(28)も「音を楽しむと書いて音楽。たくさんの音楽関係者やアーティストの方々が、本当に音楽が好きでいることをひしひしと感じた」と会場の温かい空気に触れ、「アーティストにとって指針や目標になる場が増えるのはモチベーションになると思います」と語った。

アワードは大盛況に終わり、記者も日本の音楽のすばらしさを改めて感じることができた。一方で、主催者はこれから世界中でどれだけ多くの日本の楽曲が支持され、日本のアーティストがどれだけの人気を獲得するかに注目している。この豪華な祭典が日本の音楽の国際化に大きな力を与えると信じて、来年以降のアワードにも注目したい。【野見山拓樹】