<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
以前、野球の担当記者をしていた。プロ野球選手は年俸が上がったり、何かの節目には、いい腕時計や車を買う人が結構いた。
さて最近、30歳を目前にした俳優の小関裕太(29)にインタビューする機会を得た。10年に1度の節目。誕生日にしたいことはあるかと聞いた。すると「自分に誕生日プレゼントを買ったことがなくて」と言われた。「親に感謝はするんですけど、誕生日だから(自分に)何か買うっていう感覚があんまりない」。買い物の動機は常に「必要だから」だという。
思わず「物欲あります?」と尋ねてしまった。あるようだ。では今一番、欲しいものは-。少しだけ考えて、笑顔で「島」と答えた。
「島持ってたら楽しそうだなと思います。家も建て放題だし、自然と戯れたい時もできるし。友達たちと、本当の意味で野性的なキャンプとかしてみたいですね」
話は変わるが、球技が苦手らしい。理由は「学校にいた時間がすごく少ないから」。天才てれびくん出演など子役から活動していたため、友達と遊ぶ経験がほとんどなかった。
「学校は勉強する場所って決めてたので。ノートを書き写したり、間に合ってない宿題をやったり。みんないい人だったから仲良くしてくれたんですけど、交流は多くはなかったかな」と振り返る。
幼少期から芸能界で、貴重な経験をたくさん積んできた。その半面「みんなができて、自分ができないことも結構多い。ポジティブもネガティブも半々ですね」と話した。
今回、紙面に小関へのコメントを寄せてくれたナオト・インティライミ(45)のことは「ナオちゃん」と呼んで慕っている。年齢は離れているものの「お兄ちゃんみたいな存在。一緒にいて前向きになれる」という。こういう出会いは「ポジティブ」に違いない。
話を戻す。「島」。購入ハードルはかなり高そうだが、その先を「楽しそう」と想像できるのは、一緒にくつろいだり、キャンプをしたいと思える仲間たちの顔が浮かぶからだろう。今年の6月8日も自分のためには何も買わないのかもしれない。実際には島がなくとも、友たちとすてきな30歳を過ごしてほしい。【鎌田良美】