映画「リライト」で未来人を好演 期待のジュニア阿達慶のスポンジのような吸収力

STARTO ENTERTAINMENT

STARTO ENTERTAINMENT(SE)のジュニアで、千井野空翔(18)とともに「あだちいの」の通称で人気の阿達慶(19)にインタビューする機会があった。

「アイドル寿命」が長くなったこともあり、20、30代の取材機会が多い中で、久々の10代である。

公開中の「リライト」(松居大悟監督)で映画初出演。タイムリープを題材にしたこの作品では「300年後からやってきた未来人」というキーマンを演じている。この役はオーディションで射止めた。

「オーディションはいつもめっちゃ緊張するんですけど、今回は不思議につっかかりなくできたんですよ。初めての映画は僕にとって未知の分野ですから、そんな世界に飛び込む感覚が、300年前から現代にやってきた未来人の戸惑いに重なったのかもしれませんね」

文字通り、新鮮な思いを明かしてくれた。

人気者とはいえ、ジュニアにとっては厳しいオーディションも日常の一部だ。

一昨年の映画「リボルバー・リリー」(行定勲監督)でメインキャストを務めた羽村仁成(17=Go! Go! Kids)もオーディションでこの大役を手にした。

一昨年の取材では「台本にはない演技を求められたり…。緊張しっぱなしでした。合格の知らせをいただいたのが3カ月後だったのでもうダメだと思っていました」と振り返っている。

もともと子役として活動していた羽村は、翌年には「ゴールド・ボーイ」(金子修介監督)でも大役に起用され、犯罪に走る少年のダークな心情を巧みに演じた。

オーディションで選ぶ側がSE所属という「ブランド」をまったく意識しないとは思わないが、日ごろのレッスンを糧に彼らが自身の努力で1歩1歩階段を上がっていることは確かだ。

阿達に話を戻すと、オーディション合格後には、事務所の大先輩でジュニアを統括するAnnex代表でもある井ノ原快彦(49)から「個人レッスン」を受ける機会もあったという。

「初めての映画ということもあって、台本の読み合わせをしていただいたんです。本当にぜいたくな稽古だったと思います。井ノ原さんからは『周りの共演者の方あっての演技だから、どんな風にも引っ張っていただけるように自然体で臨んだほうがいいよ』と。それからとにかくセリフは入れておけ、台本は70回くらい読め、とも言われました。ありがたかったですね」

井ノ原の言葉を胸に初めての撮影現場に臨んだ阿達は、松居監督の指導や共演者からのアドバイスを、文字通りスポンジのように吸収して初映画を見事に完走した。

コンビの千井野とは、互いの誕生日にプレゼントを贈り合うと、楽しそうに語る笑顔も印象的だった。「ずっとキラキラしていたい」と素直に明かす阿達はアイドル王道を目指している。【相原斎】