87年のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」など多くのヒット作を手がけた脚本家のジェームス三木(じぇーむす・みき、本名山下清泉=やました・きよもと)さんが、14日に肺炎のため都内の病院で死去した。三木さんの家族が18日、明らかにした。91歳。葬儀は近親者で行った。
俳優の渡辺謙(65)は19日、自身のX(旧ツイッター)を更新。伊達政宗を演じ、自身の出世作となった「独眼竜政宗」の思い出とともに、「#独眼竜政宗を書いて下さった#ジェームス三木さんが鬼籍に 戦国時代のホームドラマを、と家族親族の機微を描いた壮大な大河ドラマでした」と三木さんを追悼した。
そして。当時のエピソードを披露。「『謙君、これを機に僕が新しい芸名を付けてあげるよ』と笑って仰って下さった事を懐かしく、思い出しました」と振り返り、「ご冥福をお祈りします」と悼んだ。
三木さんは1934年、旧満州(中国東北部)の奉天で生まれた。終戦後に大阪に引き揚げ、高校卒業後に俳優座養成所入り。だが同所での活動は2年ほどで、55年にテイチクレコードの新人コンクールに合格を機に歌手に転じた。だが、歌手でも芽が出ず、67年にシナリオコンクールで入賞したのを機に脚本家に転身。人気テレビドラマの脚本を多数執筆した。NHK大河ドラマでは87年「独眼竜政宗」のほか、95年「八代将軍 吉宗」、00年「葵 徳川三代」の脚本を担当。特に山岡荘八の歴史小説が原作の「独眼竜政宗」は、渡辺謙が主演して大ヒット。現在も大河史上1位の平均視聴率39・7%を記録した。初登場時に27歳だった渡辺も一躍、全国的な人気を得た。