<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
お笑いコンビ、ますだおかだ増田(55)がパーソナリティーを務めるABCラジオ「ますだおかだ増田のラジオハンター」(木曜正午)内で、ホテルニューアワジCMソングを初披露した。
兵庫・淡路島の「ホテルニューアワジ」と言えば、全国高校野球選手権大会の「君よ八月に熱くなれ」で知られるシンガー・ソングライターの西浦達雄氏の作詞・作曲によるオリジナルCMソングが有名。最後の「ホテルニュ~ア~ワ~ジ~♪」のフレーズは、関西人では知らない人はいないと言っても過言ではないだろう。
増田は父親が淡路島出身で、08年に自らが作詞・作曲した「淡路島」で歌手デビューもしている。その際に、同ホテルに助けてもらった縁や、幼い頃から同ホテルを訪れていた体験もあり、22年に「ホテルニューアワジ」のラジオCMを制作。「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」ラジオ&オーディオ広告部門AカテゴリーACCシルバー賞を受賞した。さらに、「フルコーラス作りませんか?」とCMソングも提案し、今回の制作に至った。
「皆さんが知っている『ホテルニュ~ア~ワ~ジ~♪』のイメージを崩さないように意識した」と、原曲にリスペクトを示しつつ、「死んだオヤジが聞いたらビックリすると思う」と仕上がりに自信を見せた。
増田は松竹芸能入りする前、広告代理店の大広に就職。同期に俳優佐々木蔵之介がいたのは有名な話だ。コピーライターやCMプランナーを希望したが、営業担当となり9カ月で退職した。もともと、そういう下地があっただけに、ラジオCM作りにも「あの頃の自分のリベンジをしている感じ。人事部の皆さん、僕こんなんやりました」と笑う。
M-1グランプリ2代目王者であり、ネタ作りも担当。プロデュース力にたけている。
「クリエーティブな仕事の方が好き。40歳を過ぎてからはそういう仕事を中心にやるようになってる。漫才もゼロから作り上げていくもの。テレビになると、絵で言うたら下絵が描かれている状態に色を塗っていくっていうのがタレント力として求められますけど、下絵がない状態から始めるのが好きですね」
レギュラー出演する読売テレビ「かんさい情報ネットten.」内のコーナー「お宝発見!街かど☆トレジャー」のロケでも、アポなしノープランのゼロからの番組作りにこだわっているという。
「テレビに出たいというより番組を作りたいというのがベースにあるかも。大学時代に学祭実行委員をやってたときと変わらないし、広告代理店もクリエーティブ局に配属されてたら、漫才師になってなかったかもしれませんね」
取材を終え、以前似たような話をしている芸人がいたと感じた。お笑いコンビNON STYLEの石田明だ。増田と同じくM-1グランプリ王者でボケ、ネタ作り担当。石田も数々のイベントや舞台などをプロデュースしており、「何かを作ったり、裏方の仕事が好きなんですよ」と話していた。
松竹芸能関係者に聞くと、増田も石田の活躍に注目しており「おもしろい。何か一緒にしてみたい」とこぼしていたという。
2人は15年のM-1決勝で、ともに歴代優勝者として審査員に名を連ねたが、2人がプロデュースするイベントがあれば、どんな化学反応が起きるのか。ぜひ見てみたいものだ。【阪口孝志】