女優伊藤梨沙子(29)が代表を務めるベビーシッターサービス会社「Fluffy Ket」(フラッフィーケット)が5日、都内で子育て中の親を対象とした生成AI活用の説明会イベントを行った。
ベビーシッターとして勤務する中で、日増しに存在感を増すAIの活用法について相談を受けることが多いことなどから講座を発案。育児×生成AIの掛け合わせにより、子育て中に孤独感を感じることの多い母親らの負担軽減や、子どもとの向き合い方へ応用できるといい、AI知識豊富で一般企業でも説明会などを行っている社員男性と協力して伝授した。
伊藤は「たとえば子どもの宿題に一緒に取り組む時に、ヒントの出し方などをAIに相談したり、自由研究などに取り組む時に、子どもの特性に合わせたものの提案をお願いすることもできます」と語る。イベントでは、まだ日本は世界的に見ても企業の生成AI活用割合が低い水準にあること、その利用が科学的にも孤独感を癒やすことや、声で話せる「友達」となり得ること、情報収集や相談、夫婦げんかの仲裁役としても期待できることも説明。
「会話を続けることで子どももAIのことを好きになって心がある相棒のような存在にもなれる。親御さんにとっても料理のアドバイスをもらったり、いろいろな活用法があります」と話した。
今後は独自のAI制作などに取り組む構想もあるといい「私たちはシッターという立場でそのご家庭と密接にやりとりし、パーソナルなスペースで親御さんたちのリアルな悩みを聞くことが多いです。そうした声をAIに組み込んでいければ子育て中の親御さんに特化したものなども作れるのではないかと思っています」と見据えた。
「Fluffy Ket」は芸能活動歴のあるシッターらがエンターテインメントを取り入れたシッティングを行うことを特徴として立ち上げられた。現在は施設でのイベント実施のほか、一般家庭でのシッターサービス、ドラマや映画の撮影現場などでの出張保育なども行っており、伊藤は今後の展開として、保育園児らを対象としたスクール事業設立も目指していることも明かした。文科省が子どもに科学や芸術、数学などを統合的に学ぶ「STEAM教育」を推進していることなどに注目し、シッターのノウハウを生かした未就学児への普及率向上を目指す。
伊藤もSTEAM教育の講座を修了済みといい「米国などでは積極的に取り入れられているもので、日本でもSTEAM教育に取り組むことで自治体から補助金が出る例もあります。日本での認知度を少しでも上げられたら」と力を込めた。
9月には人気子ども服ブランド「ナルミヤ・インターナショナル」と連携した1~2歳の子どもを持つ親子向けのワークショップ開催なども予定しているといい「音楽と動きで感性を育むリトミックや自発性と集中力が育つモンテッソーリ遊びなどを体験してもらおうと思っています。ぜひ多くの親御さんにそうした教育があることを知っていただきたいです」と話した。
◆伊藤梨沙子(いとう・りさこ)1996年(平8)2月20日、東京都出身。10歳から芸能活動を始め、08年からは松岡茉優らと共にテレビ東京系「おはスタ」のおはガール、女性向けファッション誌「ピチレモン」専属モデルなどを務める。NHK Eテレ「さんすう犬ワン」、TBS系ドラマ「アトムの童」などにも出演。ベビーシッターとしてはJADP認定ベビーシッター・ACSAベビーシッター養成+現任研修修了・救命技能認定証取得済み。