松下洸平(38)が7日、東京・イイノホールで行われた、広瀬すず(27)の主演の日英合作映画「遠い山なみの光」(石川慶監督、9月5日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。7月27日に結婚を発表後、初の公の場となった。左手薬指に、結婚指輪はなかった。退場時に、取材陣から「おめでとうございます!」などと声をかけられると、頭を下げた。
松下は、7月27日に自身のインスタグラムで文書を発表。「突然のご報告となりますが、この度結婚いたしました」と報告。「未熟者ではありますが、日頃より応援してくださるファンの皆様、仕事関係の皆様、友人、家族への感謝の気持ちを忘れることなく表現者として、より一層精進していく所存です」と決意し「2025年7月27日 松下洸平」の文字は自筆で記した。関係者によると、お相手は一般女性だという。
「遠い山なみの光」は、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロ氏(70)の、1982年(昭57)の長編デビュー作の映画化作品で、同氏が生まれた50年代の長崎と80年代の英国が舞台。広瀬が演じた主人公の悦子は、長崎在住時代に原爆を経験し戦後、英国に渡る。英国に渡って以降の、80年代の悦子は吉田羊が演じる。悦子は英国人の夫との間に生まれた娘ニキが、大学を中退し作家を目指そうと執筆のために自宅を訪れ、数日を共にする中で、最近よく見る長崎で暮らしていた頃に知り合った、二階堂ふみ(30)が演じた謎多き女性・佐知子と幼い娘の夢について語り始める。
松下は劇中で、悦子の夫で傷痍(しょうい)軍人の二郎を演じた。作品について「改めて素晴らしい作品の一部になれたこと、感謝します。1度、見ただけでは読み取りきれない複雑な人間関係、何度も見て欲しい」と客席に呼びかけた。役どころについて聞かれると「もちろん、戦争を体験していないし、当時の資料を見聞きするだけ。戦後7年を描いているけれど、同妃とが川田か考えさせられた。光栄だったし、考えるきっかけをいただいた」と感謝した。
妻を演じた広瀬は、ネクタイを結ぶシーンを振り返り「ネクタイを結んだことなくて、幼稚園児くらいの長さになって」と笑った。松下は「言い緊張感が漂っていたのに(長さ)これくらい。和んだ。何でも器用にこなされ、料理も吹き替えがなく、セリフを確認するシーンも見なかった。ネクタイができないんだ? と意外で」と笑い返した。広瀬は「何事もないようにしてくださった、松下さんは良い人だと思った」と感謝した。
30年後の妻を演じた吉田は「傷を抱えて、あからさまに吐露することのできない、昭和の日本男児のプライドが、ひしひしと伝わって…奥さんとしていたら、どう寄り添えるか日々、考えながら生活するだろうと考えた」と語った。
作品が5月にフランスで開催された世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭の、ある視点部門に作品が出品された際、松下は広瀬、吉田、悦子が勤務していた学校の校長だった二郎の父・緒方を演じた三浦友和(73)らとともに、同映画祭に初参加した。感想を聞かれると、松下は「カンヌ、すごかったすよね。(観客が公式上映の)エンドロールで拍手してくださって、感極まって泣く寸前」と興奮気味に振り返った。そして「(広瀬ら共演陣の)皆さん、りりしく拍手を受けている。僕だけ泣いている場合じゃないと引き締めた。貴重な経験だった。皆さんのマネして、りりしくしなきゃ、という顔です」と笑った。