笠井信輔が映倫の理事に就任 インスタで公表 「鬼滅の刃」がPG12の事情も明かす

笠井信輔=25年2月

フリーアナウンサー笠井信輔(62)が10日、インスタグラムを更新し、映画倫理機構(映倫)の「理事に就任しました」と明らかにした。

笠井は「その会議があり、初めて参加してきました 皆さん、「映倫」ってご存知ですか? 正式名称は一般財団法人・映画倫理機構略して【映倫】です。一番分かりやすい例でいうと、『18歳未満は見てはいけません』という成人映画がありますが、その映画が『成人映画に該当するかどうか』を決めているのが映倫なんです」と、映倫について説明した。

理事就任の経緯も説明した。「オファーをいただいたときは本当に驚きましたが、中学二年生からの映画マニアとして、そして映画業界で働く者として、これはとても光栄なことでした。私はこれまで『産経新聞』や『ぴあ』で映画コラムの連載をしたり、映画の舞台挨拶で司会を務めたりしてきました。ですから、もしその活動や発言に制限がかかるのであれば大変ですが、『何ら制限はない』ということでしたので、喜んでお引き受けしました」とつづった。

笠井は、さらに「せっかくの機会ですので、簡単に」と、映倫レイティング(年齢制限の区分)について説明した。

「昔は『一般映画』か『成人映画』か、という単純な区分しかありませんでした。日活ロマンポルノは“18禁映画”。『見たくても見られない!』--

そんな高校時代を過ごしました(笑)。1990年代末になると、もう少し細かな区分が必要だという状況が生まれ、現在は全部で4つに分かれています。G:誰でも観覧可 PG12:12歳未満は保護者の助言・指導が望ましい R15+:15歳未満は観覧禁止 R18+:18歳未満は観覧禁止一本一本の映画を公開前に観て、その基準を決めるのが映倫です」

笠井は「法律による規制だと思っている方も少なくありませんが、そうではありません。お子さんたちが健全に映画を楽しめるよう、映画業界が自主的に行っている自主規制団体なのです」と、あくまで映倫のレイティングは映画業界の自主規制であることも説明した。その上で「レイティングは『暴力表現』『性的表現』『薬物・飲酒・喫煙』などの描写で審査されます。『作品の芸術性や品質』は評価対象ではなく、あくまで青少年保護と公共の福祉の観点から判断します」と規制の基準も説明。「すべての映画を見るので審査に当たった委員から『荒唐無稽で最後はよくわかりませんでした』みたいな感想があったりして面白いです。もちろん、レイティングとは何の関係もありませんが……」と続けた。

そして大ヒット中の「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(外崎春雄監督)については、PG12と説明。「残酷なシーンがあるため、小学生に見せる際は保護者が事前・事後に助言や説明をしてほしい、という基準です。『保護者同伴でないと観られない』という意味ではありません」と続けた。さらに「たとえばアニメなどの殺害シーンが途中から白黒になることがありますが、それは映倫の審査員と製作者が話し合い、『このままでは残酷すぎるので、せめて白黒に』という修正が入った結果、『その修正であればR15+ではなくPG12にしましょう』といった調整が行われることがあるそう」とレイティングの調整の事情までつづった。

そして「大切なのは、【映倫は検閲機関ではない】ということです」と指摘。「表現の自由がありますから『この映画はダメ』と決めるのではなく、『こういう表現に変えていただければ…』『このシーンをカットすれば、より多くの人に観てもらえます』といった提案をし、それを踏まえて制作者が判断する--そういう組織です」と映倫の組織の立ち位置を正確に説明した。その上で「ただし、私自身が映画を審査するわけではありません。それを行うのは、団体内の『映画倫理委員会』の皆さんです。先日の会議でお会いしましたが、映画に精通したベテランばかりで、『なぜその作品がR15+になるのか、なぜPG12なのか』を丁寧に説明してくださいました。私は理事として、組織運営に関わる立場になります」と、自身は理事として運営に関わると説明。「新参者として、これから多くを学びながら、映画業界のため尽力していきたいと思います。今後、映倫のお仕事の中で注目すべき事案があれば、またここでご紹介しますね」とした。

笠井は、21年から日刊スポーツ映画大賞の選考委員に就任している。