俳優小関裕太(30)が29日、東京・紀伊国屋ホールで、主演舞台「サヨナラソング-帰ってきた鶴-」(31日~9月28日、同所など)の初日前会見に臨んだ。
鴻上尚史氏(67)のプロデュースユニット「KOKAMI@network」(コーカミネットワーク)の第21回公演で、民話「鶴女房」のその後の世界と現実世界が交錯しながら展開されるオリジナル新作。ぶざまでも「生きのびること」への希望を、コミカルなテンポで描く。
小関は、現代では未完の小説を残してこの世を去る売れない作家・宮瀬陽一、物語世界では鶴を助けた男・与吉の2役を演じる。紀伊国屋ホールでの舞台出演は初めてで「歴史ある空間、マンパワーで奥の方まで地声でお届けできるこの空間ならではのエネルギッシュな作品になっている。2役、魂を込めて演じたいと思います。楽しみにしててください」と話した。
現代と物語世界が交互に展開するため、早着替えも多い。「人生が2人分あるので深めることは大変だったんですけど、演じる上では楽しい。与吉は感情に正直で、時に照れるチャーミングなキャラクターになってきたなと感じます。宮瀬は命だったり、残される側の思いだったり、テーマとして重いのかなと思ってたんですけど、置かれた状況の中で振り回されているのが客観的に楽しい役」と紹介した。
作品のテーマ「生きのびること」にちなみ、生きる活力を問われると「コーヒー」と答えた。台本を読んだり考え事をするときは「コーヒーが起爆剤になることが多い」という。「30(代に)入って最初の作品っていう気合もそうですし、鴻上さんとご一緒するってこともそうですし、挑戦だなって思う場面が毎日たくさんあったので。あんまりよくないんですけど、1日1リットルくらい。1リットルの毎日でした」と稽古の日々を振り返った。
臼田あさ美(40)、太田基裕(38)、安西慎太郎(31)と鴻上氏も登壇した。