市川團子、映画「国宝」の吉沢亮、横浜流星の「藤娘」に敬意「まっさらの状態から1年半では…」

「第2回 市川團子 新翔春秋会」の記者会見に出席した市川團子(撮影・阪口孝志)

歌舞伎俳優市川團子(21)が2日、京都市の京都芸術劇場春秋座で「第2回 市川團子 新翔春秋会」(11月1~3日、同所)の記者会見に出席した。

同公演は昨年、團子が舞踊の研さんの場として立ち上げた。今回は「種蒔三番叟(たねまきさんばそう)」「藤娘」「流星」の演目に挑む。

祖父の2代目市川猿翁が設計監修し、「祖父が近くにいるような感覚がある」という春秋座での公演に「自分には歌舞伎の基礎である踊りが足りない。そこを良くしていきたいという思いがあり、春秋会で選ばせていただいた」。

すべて初役での挑戦となり、「難しい演目、手も足も出ないのを承知で」と新たな技術の習得に余念がない。

会見に同席し、芸術監督を務める藤間勘十郎も「勉強会というのは自分の力以上のものをやって、自分のたりなさを思い知るもの」と團子の挑戦を歓迎した。

演目は自分がしたいものを勘十郎と相談して決めたといい、軸となっていたのは「藤娘」だったという。

歌舞伎役者を描き、大ヒット中の映画「国宝」でも、吉沢亮と横浜流星が「藤娘」を演じるシーンが描かれているが、團子は「国宝で藤娘があったからではなくて、たまたま藤娘です。国宝があるからといって、心構えが変わるわけではないです」と苦笑い。

2人の演技については「見ましたけど、自分は評価できる立場ではないと思ってます」と前置きした上で、2人が1年半の練習を費やしたことに「すごいことだと思います。1年半、歌舞伎に挑まれる覚悟っていうのはすごいなと思いますし、自分はまっさらの状態から1年半では、とてもじゃないけどできないと思う。子どもの頃からじゃなく、大人になってからやるというのは、自分は分からない感覚ですけどすごいなと思います」と敬意を示した。