細田守監督「この世界に絶望しないでいてもらいたい」ベネチア国際映画祭で新作アニメ映画上映

ベネチア映画祭のフォトコールに出席した細田守監督((C)KAZUKO WAKYAMA)

細田守監督(57)が4日(日本時間5日)、イタリア・ベネチアで開催中の世界3大映画祭の1つ、ベネチア映画祭の公式記者会見とフォトコールに出席した。

4年ぶりの新作アニメ映画「果てしなきスカーレット」(11月21日公開)が、同映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に選出。3日に現地に到着し、「ベネチア国際映画祭は映画を作る者としてずっと憧れの地でした」と喜んでいた。

記者会見には海外メディアの報道関係者100人以上が詰めかけた。作品を制作するきっかけを問われると細田監督は「“復讐(ふくしゅう)劇”の映画を作りたいと思いました。世界中の人が“復讐(ふくしゅう)劇”が好きだと思ったので、みんなが見たいと思ってもらえる作品を作ろうと思った。ただ、復讐(ふくしゅう)だけでなくもうひとつの要素として“赦(ゆる)し”という部分を含めて、今までにない映画を作ろうと思いました」と語った。

今の国際情勢を踏まえ「今、この瞬間でも苦しい思いをしている子どもが世界中にたくさんいると思います。そういう子どもたちに、この世界に絶望しないでいてもらいたい。この世界が希望に満ちた世界であってほしいという願いが、1人の親として、1人の社会を構成する大人としてあります。子どもたちを勇気づけるような世界になってほしいという願いを込めました」と願いを語った。

同作はスタジオ地図が、米ハリウッドメジャーのソニーピクチャーズと初の共同製作&出資し、12月12日の米国公開をはじめ全世界配給される作品。父の復讐(ふくしゅう)に失敗するも、再び宿敵に復讐(ふくしゅう)を果たそうと死者の国を旅する中世の王女スカーレットを芦田愛菜(21)が、現代の日本から来てスカーレットと旅する心優しい看護師・聖を長編アニメ作品初挑戦の岡田将生(36)が演じる。