岸博幸氏、自民党総裁選の前倒し可能性「かなり高くなったのかな」

岸博幸氏(2019年10月撮影)

元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(63)が6日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分、正午=関西地区)に出演。石破茂首相の今後の見通しについて言及した。

番組では、石破氏おろしの動きが急加速し、9月8日に、自民党の総裁選の前倒し要求が取りまとめられること、衆参国会議員295人と都道府県の代表者47人の過半数となる172人の要求で実施が決定することなどを取り上げた。

岸氏は「1週間ぐらい前までは、世論調査で石破政権の支持が上がっていることもあって、総裁選の前倒しはないのかなっていう空気の方が自民党の内部では強かったと思うんですけど、この1週間で急激に変わりましたね。現状では、総裁選前倒しが実現する可能性は、私は個人的にはかなり高くなったのかなっていう気がしています」と述べた。

その理由について、自民党両院議員総会での石破首相の発言に触れ「非常に中途半端であって、続投を事実上言ったと。これでやっぱり皆さん怒ったというのもありますし。その後『総裁選前倒しなら衆議院解散だ』ということを石破総理本人とか周りが言い出したことで、自民党内部の方がかなり怒ってしまったと。そこに加えて、麻生(太郎)さんがああいう形で、事実上はっきり言ったということもあって、こういう動きが一気に今週加速した面もありますね」と指摘した。

石破首相は「責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をする」と語っていたが、岸氏は「しかるべき時ってことは、要は“当分、辞めません”ってことなんですね。これが、例えば政策で何かをやったら辞めますとか、タイミングを言っていれば違ったと思うんですけども。事実上続投ということで『なんじゃこれ』って感じですね」と語った。

参院選総括の報告書では、石破首相の責任は明記せず、「解党的出直しに取り組む」と記されていた。

岸氏は参院選の比例代表に自民党から立候補して落選したこともあり、「報告書の内容も、正直言って、まんべんなく論点は言っていますけど、やっぱりまだイマイチですよね。自分が出て落選した人間として、かなりしっかり分析しまして、自民党の幹部全員にも説明して回ったんですけども」と明かした。

「政策の問題もあるけども、政策以前の組織の問題もすごくたくさんあるわけですよ。だから解党的出直しが必要っていうことは私も言っていたんですけど。それをとりあえず言葉として言いましたっていう感じになっていて、組織が問題だっていう部分まではまだ多くの方が理解していない可能性もありますので。そういう中で、石破さんもこういう中途半端なことを言ってはもうダメですよね」と強調していた。