元テレビ朝日社員の玉川徹氏は8日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。7日に辞任を表明した石破茂首相が6日に約2時間面会し、自発的な辞任を促された小泉進次郎農相に対し「政権禅譲」のような話があったのではないかとの見立てを披露した。
石破首相は6日夜、進次郎氏と、2021年9月に今回と同様に進次郎氏に促され自発的退任を決断した菅義偉元首相と面会。2人から党の一致結束の観点から、党内の意見が割れる総裁選前倒しの是非の結果が予定されていた8日の前に、自ら身を引く決断をするよう求められ、結果的に2人の進言が1つのトリガーになったとみられている。 玉川氏は「僕は石破政権は評価している。賃上げもやったし、農政についても評価している。本来、小泉さんが農水大臣だから、それを成し遂げるのがミッション。その小泉さんが石破さんと1対1のサシで話して最終的に石破さんが辞めるというところになった経緯を見ると、(石破首相を)引きずり下ろしたというネガティブな面だけなのかなと。それだけで、石破さんが『無理だから』と考えたのかなと思う」と、辞任決断までの経緯に思いをはせた。
その上で「農政に関して(石破首相から進次郎氏に)何からの『引き継ぎ』が、2人の間であったりしたのではないか。そうだったらいいなというのが僕の希望。じゃないと、まったく(農政に関する路線が)関係ない総理になったら、強烈な巻き返しにあいますよ」と述べた。
そう考える理由として「石破さんがかつて農水大臣をやっているときに、ものすごい反発の中で改革は頓挫した。今回、総理と農水大臣の2人で(農政路線を)転換するところまでいったし、今後具体化していく」と訴えた。
その上で「石破首相は、農政、防災省、賃上げを3つの心残りとして挙げていた。これができないなら辞められないという思いがあった中で、辞任を決断したのは何らかの『担保』ができたのではないかと思う」と持論を述べ、石破首相と進次郎氏との間で何らかの「密約」があったのではないかとの見方を示した。
これに対し、解説でゲスト出演した政治ジャーナリスト田崎史郎氏は「そもそも改革案は小泉さんがつくったもので、それに基づいて総理が発表した。農政改革については2人は一体なんです」と指摘。「そういう信頼関係もあったから、(退陣勧告など)いろんな話をしてもスムーズに受け入れられたのではないかと思う」と述べた。
玉川氏が「ある意味、『禅譲』的なものは…」と、2人の間の総理ポストをめぐる話し合いがあったのではないいかと問うたが、田﨑氏は「それはなかったんだろうと思います。あそこ(6日夜の面会)で禅譲の約束があったとは思えない」と述べ、否定的な認識を示した。