4日に肺炎で死去した歌手橋幸夫さん(享年82、本名・橋幸男)の葬儀告別式が10日、東京・小石川の傳通院で営まれた。フリーアナウンサー徳光和夫(84)が参列し、取材に応じた。
橋さんとの思い出を問われると、2010年にNHKホールで開催された50周年コンサートを挙げ、「僕は司会をさせてもらいましたけど、その時にまったくキーが落ちていなくて、びっくりいたしました」と回想した。
続けて「吉永小百合さんがお見えで、吉永さんと一緒に『いつでも夢を』を歌ったんですけど、吉永さんもすごいと思いましたけど、レコーディングした時と同じキーで歌っていらっしゃった」と明かし、「先ほど当時お見えになっていたファンの方とお話をしていましたけど、大変印象的でうれしかったとおっしゃっていました」と振り返った。
さらに「『潮来笠』がヒットして、それを財産にしていたけど、常に新しい音楽を自分で気にかけていたでしょうし、自分で歌えるというのも橋さんのすごさでした」と語り、「大変せんえつな言い方ですけど、歌謡界の中で人間として幅をつけて成長されていった方。社会性に富んだ方だったのでボクシングの話も野球の話も、今の国際情勢の話も、どんな話でも自分の見識をお持ちになってお話ししてくださった。アルツハイマーという話を伺っておりましたけど、本当に元気に長生きすると思っていたので、突然の訃報にびっくりしました。もう1度お話をしたかったです」と別れを惜しんだ。
出棺時には大粒の雨が降り注ぎ、「まさに“雨の中の”橋幸夫だった。橋さんも満足してらっしゃるんじゃないですかね。これも勲章だと思います」と話し、「橋幸夫というブランドは最後まで輝いて、黄泉(よみ)の国へ行かれたのだと思います」と悼んだ。