山田裕貴(34)の主演映画「ベートーヴェン捏造」(関和亮監督、12日公開)公開前夜祭舞台あいさつが11日、東京・丸の内ピカデリーで行われた。プロ野球・中日、広島で活躍した父・山田和利さんが8月16日に60歳で亡くなったことを、同26日に自身のSNSで公表後、初の公の場となった。「上映後の舞台あいさつ…楽しんでいただけますでしょうか?」と客席に呼びかけた。
「ベートーヴェン捏造」は、19世紀にウィーンで起きた音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った、文筆家かげはら史帆氏の歴史ノンフィクション「-名プロデューサーは嘘をつく」(河出文庫)を映画化。バカリズム(49)が同氏とやりとりを重ね、当時のシンドラーの知名度やベートーヴェンの立ち位置、食生活などの疑問まで取材して脚本を作り上げた。山田は、古田新太(59)が演じたベートーヴェンのイメージを天才だと“捏造(ねつぞう)”した忠実な秘書シンドラーを演じた。バカリズムは映画独自の要素として、日本の中学生が頭の中で、周囲の先生らをベートーヴェンらに“脳内キャスティング”して作り上げた物語、という部分を加えた。山田は「バカリズムさんのアイデアがなかったら、僕らはドイツ人になれなかった。中学生の妄想から…というアイデアがなかったら」とバカリズムに感謝した。
この日は、米国人ジャーナリスト・セイヤー役の染谷将太(33)、ベートーヴェンが愛した晩年の秘書のホルツを役の神尾楓珠(26)ベートーヴェンから寵愛(ちょうあい)を受けるおいカール役の前田旺志郎(24)ベートーヴェンの弟ヨハン役の小澤征悦(51)も登壇した。
◆「ベートーヴェン捏造」耳が聞こえないという難病に打ち勝ち、歴史に刻まれる名曲を残した偉大なる天才音楽家、ベートーヴェン(古田新太)。しかし、実際の彼は下品で小汚いおじさんだった。世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、忠実なる秘書のシンドラー(山田裕貴)。どん底の自分を救ってくれた憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、そのイメージを“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(嘘)”に仕立て上げる。次第に聖なる天才像が浸透していくが…。