「イライラは成長のチャンス」土屋礼央のエッセーは幅広い世代に響く教訓

エッセー「捉え方を変えてみたら大抵の事が楽しくなった僕の話」取材会に出席した土屋礼央(2025年9月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

アカペラグループRAG FAIRの土屋礼央(49)がエッセー「捉え方を変えてみたら大抵の事が楽しくなった僕の話」(主婦の友社刊)を発売した。このほど行われた取材会は、前向きに楽しく生きる、そんな土屋の生き方に触れた印象的な時間となった。

本のタイトルさながら、取材会は明るく、楽しく始まった。フォトセッションでも終始無邪気。カメラ1台1台に視線を送り、ポージングも表情も媒体ごとにチェンジ。笑ったり、目を見開いたり、著書を頭の上で掲げてみたりとサービス精神旺盛。本の取材会と聞くと堅い雰囲気がして構えてしまうが、その砕けた和やかなな空気気にこちらも肩の荷が下りてしまった。

同書は、土屋が人生で経験した数々の挫折から「気づき」を得て、物事の「捉え方」を変えたことで日々が楽になった実体験をつづった1冊。紅白歌合戦出場を経験するなど輝かしい経歴を持つ土屋だが、約10年前に発声障害を発症。全く歌えなくなった時期を経て、「辛いだけだと人生がもったいない。だったら、この状況を楽しめたら」と発想を転換。“病は気から”ではないが、そのマインドで過ごすうちに、不思議と新たな縁や運につながることもあったという。

本の中には、土屋の人生の“教訓”が登場する。幅広い世代の胸を打ちそうなフレーズも。一部抜粋すると「仕事で壁にぶつかったらピークを過ぎたのではなく、すでに成功している証拠」。これは会社で言えば中堅層のミドル世代の胸を打ちそう。個人的に言えば、「イライラすることを引退してみた」という項は思わずじっくり読んでしまった。あまり詳細には書けないが、イライラに直面した時は成長のチャンスで、それを乗り越える選択肢を増やすことが大切…と説かれている。ちょっと耳が痛い。見本で1冊いただいたので、そろそろやってくるはずの秋の夜長のお供にしようと思う。【望月千草】