第30回釜山映画祭でミッドナイト・パッション部門に出品された映画「8番出口」(川村元気監督)主演の二宮和也(42)が、公式上映から一夜明けた19日、同映画祭の人気トークプログラム「Actors’House(アクターズハウス)」に日本人として初登場した。「Actors’House」は演技力だけでなく、スクリーン内外で際立つスター性を放ち、高い評価を得ている俳優にスポットを当て、俳優自身の魅力に迫る毎年、完売必至のトークプログラム。今年は、韓国を代表するイ・ビョンホン、ソン・イェジン、キム・ユジョンと並び、二宮が登場。会場のソヒャンシアターに二宮が登場すると、「ニノ~!」と、会場中から拍手と歓声が巻き起こった。
二宮はトークの中で、来春のコンサートツアーに向けて再始動した嵐での活動で培われた力があると、自ら嵐について触れた。司会から「作品によって多様な演技を見せてくださいますが、その都度、立っているたたずまいから、体の動かし方が違うように感じます。長い間、舞台に立ってきたアーティストとしての感覚とも関係があるのでしょうか?」と聞かれると「嵐で活動している際に、コンサート中にフリーで動く場面があるのですが、メンバー全員で同じ場所に動くと固まってしまうので、あり得ないんです。割とそういう力はグループ活動のおかげで自然と身についてきた気がします」と答えた。「行かないところに行ってみるとか、あえてそっちに行ってみるとか、空気の流れを意識しながら動くのは、グループ活動で培われた力です」と語った。
また、観客の男性から「中学時代から二宮さんのファンで、現在は日本と韓国を行き来し役者をしています。アイドルとして活動しながら演技を始めて、現在までにお芝居をする上での姿勢が変わってきていると思いますが、いかがでしょうか? また、演技をする中で大切にしているポイントがありましたら教えてください」と質問が出た。二宮は「嵐が全盛期の時は、たくさんいる役者の中で、自分はなぜ呼ばれたのかをよく考えていました。お芝居か、メインのターゲット層を引き込みたいからか、それともバラエティー番組での宣伝でたくさん動くためなのか…冷静にとらえていました。ですが、最近はそれを全部やろうと動いている点は過去との違いですね」と答えた。さらに「お芝居に関して一番大事にしていることは、ストレートに言うと“監督に言わせない”こと。キャスト・スタッフ全員が把握している中で、指示出ししても聞かないな、自信があるんだな…と、監督を黙らせられたら成功だと思っているタイプなので絶対的自信が大事なのかなと思います」と続けた。
さらに「もう1つ、付け加えると、『おいしい』と『まずい』という2つが食にあって、おいしいものってたくさんあって、値段に差があってもおいしいものはおいしい。だけどまずいものはまずい。うまい人ってたくさんいて、下手な人って自分が不安になるくらい明確なものだったりするので、下手なものを見たほうがうまくなると思います」とも語った。
二宮は「Actors’House」に出演した感想を聞かれると、「本当にこう貴重な経験をいただきありがとうございました。やはり、僕はその自分たちで作ったものが世界に届く仕事をしたいと話をしていて、評価をもらうことが1つの夢でもあったので『8番出口』が、皆さんに見ていただけたのがうれしいですし、やって良かったなと思います」と感謝した。
その上で「そうすると、二宮が韓国に来るべきだと。ゲストではなく、レギュラーとしてちゃんと出演したいです。自分の韓国語で皆さんの心をつかむのが夢の1つに加わりました」で、韓国作品への出演にも意欲を見せた。「ずっと、いろいろ見て、嵐のことも皆さんが能動的に動いてくれたおかげだと思うので、皆さんに恩返ししたいと思っています。が、それは韓国側からオファーが来ないと始まらないので、二宮見たいかも、って思っていただけたら。皆さんのお茶の間に登場するのが夢なので、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいですし、これからも頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
「8番出口」は、インディーゲームクリエーターKOTAKE CREATE氏制作の無限ループゲームの実写化作品。脚本は、22年の映画「宮松と山下」を手がけた監督集団「5月」の平瀬謙太朗氏(38)が共同で手がけた。無限ループする地下通路で異変を探して8番出口を求めて迷う男を演じた二宮は、脚本協力としても参加している。
釜山映画祭ではレッドカーペット、公式上映にスーツ姿の歩く男を演じた河内大和(46)と、川村元気監督(46)と参加。映画の殿堂野外ステージで、約4500人の観客を前にトークイベントも行った。