大沢たかお(57)が主演とプロデューサーを務める「沈黙の艦隊」シリーズの映画第2作「-北極海大海戦」(吉野耕平監督)初日舞台あいさつが26日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。席上に、23年の第1作の「DIGNITY」に続き、2作連続で主題歌「風と私の物語」を歌った、歌い手Adoが音声でメッセージを寄せた。
Adoは「大沢たかおさん、皆さん。おめでとうございます」と公開初日を祝福。「私が生まれる前の作品ですが、現代にも通じる壮大なメッセージが込められたメッセージのある作品だと思っております。携わることができてて、とてもうれしい。ずっと緊張感が貼っている感じで…『風と私の物語』流れてきた時は、やっとフワッとひと息付けるような流れも含め、日本で生き、今、生活する人には触れていただきたい作品」と作品を評した。そして「たくさん、聴いていただけると、うれしいです」と観客に呼びかけた。
大沢は「まず、今の本物なのかなと? 誰か。別の人間が言っているんじゃないかと」とジョークを口にして、場内を笑わせた。そして「1からお世話になっているキーパーソンであり、歌。水中戦、選挙…皆さんのところに届けるのが最後の仕事。現実の世界に、優しく戻してくれる意味では、なくてはならない人と歌」と、Adoに感謝した。
「沈黙の艦隊」は、漫画家かわぐちかいじ氏(77)が1988年(昭63)から96年まで漫画誌「モーニング」に連載し、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る同名漫画が原作。日米共同で極秘裏に建造された日本初の超高性能原子力潜水艦シーバットの艦長となり、日本人でありながら米艦隊所属となった海江田四郎が、理想の世界の実現を目指し、核ミサイルを積んで乗員76人を伴い航海中に反乱逃亡。自らを国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ向けて宣言。日本との交渉を進める意向を示すと米国は核テロリストと判断し、撃沈を図った。
前作のドラマ「-シーズン1~東京湾大海戦~」後半では、沖縄沖海戦、東京湾が舞台となるバトルシーンを描いた。海江田は、天才的な操舵(そうだ)で幾つもの海戦を潜り抜け、海上自衛隊をも巻き込んだ東京湾での大海戦で米第7艦隊を圧倒し、国連総会へ出席すべくニューヨークへ針路をとった。それを受けた「-北極海大海戦」では、冷たい北の海で繰り広げられる緊迫の魚雷戦。砕ける流氷を回避しながら、最新鋭潜水艦同士が激しくぶつかり合う、原作漫画随一のバトルシーンとなった北極海大海戦を描いた。さらに、連載当時にテレビ特番が組まれるほどの社会現象となった、やまとの是非をめぐって衆議院が解散され、行われた「やまと選挙」も描いた。
この日は、フリージャーナリスト市谷裕美役の上戸彩(40)民自党から独立した鏡水会(きょうすいかい)の代表・大滝淳役の津田健次郎(54)フリーカメラマン森山健介役の渡邊圭祐(31)やまとの副長・山中栄治を演じた中村蒼(34)内閣総理大臣・竹上登志雄役の笹野高史(77)官房長官・海原渉役の江口洋介(57)も登壇した。
◆「沈黙の艦隊 北極海大海戦」冷たく深い北の海を、モーツァルトを響かせながら潜航する原子力潜水艦「やまと」は「大」いなる平「和」と名づけられ、米第7艦隊を東京湾海戦で圧倒。ニューヨークへ針路を取り、米国とロシア国境線のベーリング海峡にさしかかった時、背後に1隻の潜水艦が迫った。それは、ベネット大統領が「核テロリスト やまとを撃沈せよ--」と送り込んだ、やまとの性能をはるかに上回る米国の最新鋭の原潜「アレクサンダー」だった。時を同じくして、日本では衆議院解散総選挙が行われる。やまと支持を表明する竹上首相(笹野高史)は、残るも沈むも、やまとと運命を共にすることとなる。海江田四郎(大沢たかお)は、この航海最大の難局を制することができるのか。