昭和を代表する作詞家星野哲郎さんの生誕100年を記念するコンサート「令和・歌の祭典 2025~作詞家星野哲郎生誕100年記念~」が29日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで開催された。生前に約4000曲を手がけた。
星野さんを実父のように慕う水前寺清子(79)のヒット曲「三百六十五歩のマーチ」を出演者全員で歌ってスタート。その後は、北島三郎(88)が弟子の大江裕(35)を伴って「なみだ船」を歌唱した。車いすに座りながらだが、味のある“サブちゃん節”を会場中に響かせ、満員の約1800人から大きな手拍子を受けた。ファンの前でナマ歌唱をするのは久々とあって「今日は哲さまの生誕100年祭。一生懸命に歌いますので、皆さん聞いてください。楽しんでください」。
「北の大地」の歌唱時には、制作秘話を明かした。同曲は91年の日本レコード大賞を受賞曲。「この歌の作曲はお師匠さんの船村徹。音の吹き込みの時、最初の歌詞は『おそまつ とどまつ えどまつ』だった。これだとお客さまに笑われるんじゃないか…。お師匠さんが『歌詞を書き直して』とその場でお願いをして、30分後に渡された歌詞が今の『北の大地』です。あのままだったらレコード大賞は取れなかったかもしれない。この曲を歌っていると背中に故郷の北海道を感じるんです。故郷に守られているのが分かる。歌詞を書いてくれた哲さんにありがとう。作曲してくれたお師匠さんにもありがとう。そして歌っているおれにもありがとうです」。
司会は北島の三女の水町レイコと宮本隆治。【松本久】