時代劇舞台「PRINCESS TOKUGAWA」浅井家3女、茶々、初、江の生きざま軸に描く

舞台「PRINCESS TOKUGAWA」の正制作発表。左から脚本・演出の野口大輔氏、大湖せしる、和泉元彌、桜井凜、いしだ壱成、麻乃佳世

時代劇舞台「PRINCESS TOKUGAWA」(演出・脚本:野口大輔)が東京・青山の草月ホールで、8日まで上演されている。

戦国時代末期から江戸時代にかけて戦乱の世を生き抜いた、浅井長政(和泉元彌)の3人の娘の茶々・淀殿(大湖せしる)、初・常高院(惣田紗莉渚)、江・崇源院(倉田瑠夏)の人生を軸にさまざまな人間模様を描いている。

長女の茶々は父・長政を滅ぼし、母・お市の再嫁先の柴田勝家をも滅ぼした、両親のかたきである豊臣秀吉(あも)の財力を愛し側室となって豊臣秀頼を生んだ。次女の初は、生まれた近江の名門である京極高次(京極洋太)の家柄を愛して嫁いだ。三女の江は、天下を手中にしつつあった徳川家康の後継であり徳川幕府第2代将軍に就くことになる、徳川秀忠(岩田知樹)の権力を愛して第3代将軍家光を生んだ。戦乱の世で両親を失い、平和を願いながら「女は戦をできない、でも戦をつかさどることはできる」と生きた。やがて豊臣家と徳川家が天下をかけて戦う時に、茶々と江は敵味方に分かれる。

秀吉、その正室のねね・高台院(藤真由美)、その、お付きの上﨟(じょうろう)の孝蔵主(麻乃佳世)、秀吉亡き後に豊臣家の存亡をかけて戦う石田三成(いしだ壱成)。浅井、豊臣、徳川と主君を変えて動乱の時代を生き抜いた藤堂高虎(京矢彩希)などの生きざまも描かれている。

さらには、戦乱の世を裏側から支えた、伊賀忍者と甲賀忍者の織りなす人間模様も丁寧になぞっている。伊賀忍者の歩き巫女(みこ)の統括・望月千代女(有希九美)と娘の帰蝶(桜井凜)、そして甲賀忍者の統領・葛城十蔵(円堂耕成)をめぐる若き日のロマンスが色を添えている。

この壮大な人間模様をキャパ500人余りの草月ホールで2層のセット、映像、そして二胡(にこ)とパーカッションの生演奏を加えて描き出している。

23年8月の「PRINCESS TOYOTOMI」、24年9月の「PRINCESS KYOUGOKU」に次ぐ、シリーズ第3弾となっている。