山田五郎氏に伊丹十三賞「あんな大人になりたいと憧れた人」と感謝の弁

「第17回伊丹十三賞」の贈呈式に出席した山田五郎氏

評論家の山田五郎氏(66)が「第17回伊丹十三賞」を受賞し、7日に都内で行われた贈呈式に出席した。映像や書籍などで優秀な実績をあげた人に贈られる賞で7月に受賞を発表している。

美術を対話的に掘り下げるインターネット番組「山田五郎 オトナの教養講座」の斬新さ、面白さが評価された。同番組のチャンネル登録者数は74万人超。

選考委員のイラストレーター南伸坊氏は祝辞で「美術番組を好きでテレビ番組などを良く見るが大概ガッカリする。見ていて発見がない。でも『セザンヌは絵が下手だった』という山田さんの発見が私に影響をあたえた。賞を受けていただいてすごくうれしい」と絶賛した。

伊丹十三さんの夫人で、記念館館長の宮本信子も「受賞のコメントに『最高の励ましをいただいた』とあって胸が熱くなった。こちらこそ、もらっていただいて本当にうれしくありがたい」と言葉を詰まらせながら感謝した。

山田氏は受賞あいさつで、伊丹さんについて「学校で教わらないことを教えてくれるおじさんだった。あんな大人になりたいと憧れていた」と若きころの思いを熱弁。ユーチューブの番組については「コロナで全部できなくなって困った。そこにユーチューブで番組をやることになった。最初は『こんなことやって何になるんだ』と思ったが(登録者数が)100人もいかないところから始まって今は70万人を超えた。70万は(編集長をした)雑誌でも達成したことのない数字。そして、数もさることながら、(南氏に対して)こんなによく見ている人がいるんだ。作品のネタ選びは大変。そうそう発見はないから、(南氏の祝辞は)うれしいけどプレッシャー」と苦笑いだった。

賞金100万円は「まずはユーチューブのスタッフと肉でも食います」。