歌舞伎役者片岡愛之助(53)が9日、東京・歌舞伎座で、11月歌舞伎座 松竹創業百三十周年「吉例顔見世大歌舞伎」取材会に出席した。
昼の部では「曽我綉俠御所染 御所五郎蔵」など、夜の部では三谷幸喜氏(64)が手がける「歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン)幕を閉めるな」などが上演される。
「夜の部は全部と聞いていたけど、チラシを見たら一つ空いていて、『えっ!?』と思った」という。「でも、助かりました」とほほ笑んだ。
「曽我綉俠御所染 御所五郎蔵」では、御所五郎蔵を演じる。同作は1864年(元治元)に江戸市村座で初演された世話狂言。御所五郎蔵と星影土右衛門という2人が、傾城(けいせい)の皐月(さつき)をめぐり男の意地を張り合う後半部だ。
昨年11月、「立川立飛歌舞伎特別公演」でも演じているが、「セリフが耳に心地よく届くように、スッキリした男だてに見えるように頑張ります」と意気込んだ。また、「メンバーが違うと(作品の雰囲気も)変わるので、そこは楽しみ」とした。
夜の部で上演される「ショウ・マスト・ゴー・オン」では座元藤川半蔵を演じる。「それぞれキャラが際立っていて、個性がぶつかり合っている」とし、「出てくるだけで面白い方もいるし、設定もおもしろい」とした。
また、三谷氏が「歌舞伎座始まって以来となる、どっかんどっかんと起こる笑いを取ります」と話していたことを明かした。「幕が開かないと分かりませんが」としつつも、「僕らも稽古場で笑っています」と三谷氏の宣言通りを予感させた。