俳優坂口健太郎(34)が16日、都内で、映画「盤上の向日葵」(31日公開、熊澤尚人監督)ジャパンプレミアに、初共演となる渡辺謙(65)と出席した。
同作は「孤狼の血」で知られる作家、柚月裕子氏の同名小説を実写映画化したヒューマンミステリー。昭和から平成へと続く激動の時代を背景に、過酷な人生を生きる天才棋士の光と闇をドラマチックに描いている。坂口は天才棋士、上条桂介、渡辺は上条に大きな影響を与えた賭け将棋棋士の東明重慶を演じる。
坂口は桂介について「なかなか重い壮絶な生い立ちと、いろんな出来事が降りかかる。能動的というより巻き込まれる役」と説明。「将棋に救われ、将棋に落とされるので、グルグルしていた」と振り返った。
渡辺は役について「久々にいいかげんで、めちゃくちゃな男を演じた。一貫性のないことこの上ない。信用しなくて良い」としたが、「でも、えっということがいっぱいあって楽しかった」と振り返った。
初共演の坂口を「似ているところがある」とし、「オープンマインドで、現場、スタッフが好きで、作品が好き。現場に行くのが楽しくなる稀有(けう)な俳優」と称賛した。
最大級の賛辞に、坂口は表情を緩めた。返す刀で渡辺を「軽やかな方なんだなって思った」と表現。「本読み前は“ケン・ワタナベ”と思っていた。でも、実際にはひょうひょうとしている瞬間もあるし、芝居ではドッシリしていることもあって、良い意味で『謙さんってこんな方なんだ』と、改めて思い直させてくれた」と語った。
大の阪神ファンである渡辺は「これなしでは生きられない推し」に、阪神タイガースを挙げた。この日は、阪神が勝てば日本シリーズ進出に王手となる日。「本当は6時から始まっていて…」とすると、「6時までに終わらないかって交渉しようと思ったけど、本職なんでしっかりやりますよ!」と話し、会場を笑いに包んだ。
この日、熊澤監督(58)に加え、佐々木蔵之介(57)土屋太鳳(30)高杉真宙(29)音尾琢真(49)小日向文世(71)も登壇した。