玉川徹氏と石原良純が大バトル「国会議員をおいしくない職業にすれば世襲は減る」「うちは世襲」

石原良純(2024年6月撮影)

日本維新の会が、自民党との連立政権入りをめぐり突然持ち出してきた「議員定数削減」について、20日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)で、月曜コメンテーターの俳優石原良純と元テレビ朝日社員の玉川徹氏が、久々のバトルを繰り広げた。

維新は16日に始まった政策協議で、自民党には受け入れが厳しい企業・団体献金の廃止や、食料品の消費税率2年間ゼロ%を含めた12項目の政策実現を要求。この2項目への自民側の反応は厳しく、同日、吉村洋文代表(大阪府知事)は、「改革のセンターピンは、国会議員の定数の大幅削減」と突如、発言した。

維新が求めた12項目の中に「議員定数削減」は12番目に入っているが、それまでの維新側の「絶対条件」は「副首都構想」「社会保障改革」の2つ。自民側は維新の要求を受け入れる構えだが、2党だけで協議する問題ではないと与野党から批判が出る流れになっている。

2週間の夏休み明けでの出演となった玉川氏は、維新が訴える定数削減は「情緒的で合理的ではない」と指摘。先進国の中で、日本は最も議員定数の少ない国だとした上で、「国会議員の方に『あなたはどういうふうにして自分の意見を国会に伝える?』と聞いたら『国民の声を聴いて伝える』と言うでしょ? だったらその数は多ければ多いほど伝わるということに反対する人はいない。何のために削減するのか、という話」と訴えた。「定数が減れば、その分(かかる)税金が少なくなるという話をされると思うが、もし税金を少なくするだけなら歳費を削ればいい」とした上で、「そうすることで、国会議員をおいしくない職業にする方がいい。国会議員がおいしいから、世代を超えて、2世、3世、4世が当たり前になっている。なぜかと言うと(国会議員が)おいしいから。おいしくなくすれば世襲議員なんていなくなる」と持論を訴えた。

これに対し、国会議員や都知事を務めた石原慎太郎さんを父に持ち、兄の伸晃氏が元衆院議員、弟の宏高氏が現職衆院議員という良純は「うちは世襲議員だから。でも、政治は手段であって2世だろうが3世だろうが違う。玉川さんはそう思われるかもしれないが、うまみがあるだけのために全員が議員をやっているのではない」と、玉川氏の「国会議員はおいしい」発言に反論した。

すると、玉川氏は「じゃあ、何のために議員定数削減するのがいいの?」と良純に問いかけ、良純が「いい悪いではなく、(維新が)定数削減を掲げてやったからには、やらなかったらもっと不信が募る」と答えると、玉川氏は「だから、情緒だ、と言っている」と指摘した。

だんだんヒートアップしてきた良純は「それを言うなら、中選挙区から小選挙区に移行したのも、情緒ですよ。やった結果がこれですよ」と反論。「政権交代がしやすいようにという理由があった」と説明する玉川氏に「僕らの中で、政権交代についてどういう言葉が残っているかというと、聞いた途端、有権者は腰が引ける」と訴えると、玉川氏は「それは自民党支持者が、腰が引けるんでしょ」と発言し、良純が「それは違いますよ」と、持論と反論の応酬が続いた。

玉川氏は「じゃあ、何のための定数削減なんですか」「定数削減と歳費を切るのと、どっちがいいの?」と、良純に質問。良純が「僕はそこまで考えたことはない」と述べると、玉川氏は突き放したように「考えましょうよ。考えて話しましょうよ」と口にし、良純が「歳費削減が正しいか正しくないか、綿密に調べてみないと分からない」と反論するなど、険悪な空気感が画面を通じても漂った。

ここで、この日の解説で出演した同局政治部官邸キャップの千々岩森生記者が2人を「仲裁」するように、「人数を減らしても歳費を減らしても、お金という意味ではいっしょ。もともと維新が大阪で(定数削減を)始めた時も、大赤字企業だった大阪をリストラ、コストカットしないといけないということで、自分たちが範を示し、身を削るから有権者のみなさんも、というロジックだった」とコメント。「それをやった上で、何をやるのかというのが本当の問題」と述べ、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一も、自民と連立政権を解消した公明党が、維新が突然持ち出した議員定数削減を「(議論の)すり替え」と批判していることを紹介し、話題は次に移った。