NHK元会長・海老沢勝二さん死去 91歳 政治記者からトップ7年半 最後は不祥事で引責辞任

海老沢勝二氏(2017年12月撮影)

NHK元会長の海老沢勝二(えびさわ・かつじ)さんが10月19日午後10時5分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため、都内の病院で死去した。91歳。NHKが20日、発表した。

茨城県潮来市出身の海老沢さんは、1957年(昭32)に早大卒後、NHKに記者として入局。政治一筋に歩み、政治部長、報道局長を経て、91年にNHKエンタープライズ社長に就任。93年にNHKに専務理事として復帰し、97年に会長に就任した。

大幅な経費削減での経営立て直し、デジタル化推進などの功績もあったが、04年7月に元チーフプロデューサーによる番組制作費着服事件が発覚。自身の国会での参考人招致を生中継せす「NHKの隠ぺい体質」「独裁者」などと批判も浴び、受信料の不払いの動きが加速。3期目途中まで長期政権を築いたが、05年1月に引責辞任した。その後、顧問を委嘱されたが、批判を浴び辞退した。

06年1月に読売新聞社顧問、翌07年1月には大相撲の横綱審議委員会の新委員長にそれぞれ就任。日本ゴルフツアー機構会長、日本音楽財団の会長などを歴任した。

NHK広報局は「海老沢氏は、7年半にわたり会長として協会経営をけん引されました。生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と追悼のコメントを発表した。