河合優実(24)が22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「旅と日々」(三宅唱監督、11月7日公開)ジャパンプレミアに登壇。主演のシム・ウンギョン(31)から、8月にスイスで行われたロカルノ映画祭インターナショナル・コンペティション部門で、最高賞の金豹賞を受賞した際「泣きましたよね。私は泣かなかった」とツッコまれ「泣いたかは分からない。恥ずかしいから記憶から消した」と照れ笑いを浮かべた。
「旅と日々」は漫画家・つげ義春氏(87)の1967年(昭42)「海辺の叙景」と68年「ほんやら洞のべんさん」の2つの漫画を原作に、三宅監督が脚本も手がけ、主人公の旅と旅先での出会いを描く。河合は影のある女・渚を、シム・ウンギョンは脚本家の李を演じた。李が堤真一(61)が演じた宿主・べん造との旅先での出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人がつづっていく物語。河合演じる渚と出会う夏男を髙田万作が演じた。
ロカルノ映画祭での邦画の金豹賞受賞は、1954年(昭29)の「地獄門」(衣笠貞之助監督)、1961年(昭36)の「野火」、2007年(平19)の「愛の予感」(小林政広監督)に続き、18年ぶり4度目だった。河合は「まさか最高賞だと思わなかった。夜、ご飯を食べた時、監督が『我々の映画が最高賞を取りました』と言って…泣いたかは分からない」と照れ笑いを浮かべた。すかさず、シム・ウンギョンは「泣いたよ」とツッコみ、笑った。
◆「旅と日々」強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男(髙田万作)が、影のある女・渚(河合優実)に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、また浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった…。つげ義春の漫画を原作に映画の脚本を書いた李(シム・ウンギョン)は「私には才能がないな、と思いました」と話す。冬、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造(べん造)。暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった…。