三宅唱監督、ロカルノ金豹賞トロフィー「リュックに入れて」帰国に「洗濯物臭が」俳優総ツッコミ

映画「旅と日々」ジャパンプレミアに登壇した、左から髙田万作、河合優実、シム・ウンギョン、堤真一、三宅唱監督(撮影・村上幸将)

三宅唱監督(41)が22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「旅と日々」(11月7日公開)ジャパンプレミアの登壇。壇上に、8月にスイスで開催されたロカルノ映画祭のインターナショナル・コンペティション部門で受賞した、最高賞の金豹賞のトロフィーが持ち込まれた際、帰国時にトロフィーを「リュックに入れた」と明かした。

三宅監督は「雪の中で撮影するだけで、いろいろな手がある。目に見えないところまで評価されたと報告できるのはうれしい」と、改めて受賞を喜び、主演のシム・ウンギョン(31)も「あまりにもビックリして、本当なの? と夢のような感覚」と続いた。

すると、河合優実(24)がトロフィーを見て「心なしか、リュックの中の毛が付いているような…」とツッコんだ。これには、三宅監督も「ついてない!」と全力で否定しつつ「(輸送の際、トロフィーのヒョウの)しっぽが危ないと言われた」と振り返った。

ロカルノ映画祭での邦画の金豹賞受賞は、1954年(昭29)の「地獄門」(衣笠貞之助監督)、1961年(昭36)の「野火」、2007年(平19)の「愛の予感」(小林政広監督)に続き、18年ぶり4度目だった。そんな、ありがたいトロフィーを、リュックに入れて日本に持ち帰ったという報告に、堤真一(61)も「監督の洗濯物の臭いが…」とツッコみ。追い打ちをかけた。三宅監督は「余計なこと、言ったな。さすがに立派な箱があって。肌身離さずと思って」と、貨物に預けず、手荷物として飛行機の機内に持ち込むためにリュックに入れたこと、しっかり箱に入っていたことを強調した。

「旅と日々」は漫画家・つげ義春氏(87)の1967年(昭42)「海辺の叙景」と68年「ほんやら洞のべんさん」の2つの漫画を原作に、三宅監督が脚本も手がけ、主人公の旅と旅先での出会いを描く。河合は影のある女・渚を、シム・ウンギョンは脚本家の李を演じた。李が堤が演じた宿主・べん造との旅先での出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人がつづっていく物語。河合演じる渚と出会う夏男を髙田万作(18)が演じた。

◆「旅と日々」強い日差しが注ぎ込む夏の海。ビーチが似合わない夏男(髙田万作)が、影のある女・渚(河合優実)に出会う。何を語るでもなく、なんとなく散策するふたり。翌日、また浜辺で会う。台風が近づき大雨が降りしきる中、ふたりは海で泳ぐのだった…。つげ義春の漫画を原作に映画の脚本を書いた李(シム・ウンギョン)は「私には才能がないな、と思いました」と話す。冬、李はひょんなことから訪れた雪荒ぶ旅先の山奥でおんぼろ宿に迷い込む。雪の重みで今にも落ちてしまいそうな屋根。やる気の感じられない宿主、べん造(堤真一

)。暖房もない、まともな食事も出ない、布団も自分で敷く始末。ある夜、べん造は李を夜の雪の原へと連れ出すのだった…。