ジャズピアニスト上原ひろみ(46)が、23日までにインスタグラムを更新。自身のトリオのメンバーも務めた世界的ベーシストで、6弦ベースの考案者でもある、アンソニー・ジャクソンさんが死去したことを受け、追悼コメントを発表した。
上原は英文で「アンソニー、言葉で表現するのは本当に難しいです。どんな言葉もあなたへの愛と敬意を表すには足りないからです。でも、人前ではとてもシャイだったあなただからこそ、ファンの皆さんに思い出を少しだけお伝えするのが私の義務だと感じています」と書き出し、「私があなたを最も尊敬するのは、ショーの規模や観客数にかかわらず、常に全力を尽くしていたことです。音楽だけが全てで、すべてのショーで、すべての音に魂を込めました。あんなに楽器を丁寧に掃除する人を私は見たことがありません。毎回、細部まで丁寧に掃除する。楽器への純粋な愛情、自らの音色への究極のこだわりがそこにはありました」とつづった。
プライベートでのジャクソンさんについては「アンソニーは飛行機が大好きで、あらゆる飛行機の型番を熟知していました。まさにオタクでした!エンジンの音が気に入った飛行機があると、いつも私の席に来て『音をよく聞いて』と声をかけてくれました。アマチュア無線も大好きで、秋葉原(日本最大の電気街)に無線機を探しに行ったのですが、当時の私はそれが何なのか全く分かりませんでした。彼は歴史家でもあり、あらゆる歴史的出来事を、年ごとに、どこで、いつ起こったのか正確に知っていました」と紹介。
「AIは不要で、アンソニーに聞けば何でもわかる、まさに『アントニキペディア』でした」と博学だったジャクソンさんをしのんだ。
また、「ルガーノのレストランでジャック・ブルースの隣に座った時のことを今でも覚えています。彼はまるで小さな男の子のように興奮していました」と、ロック界を代表するベーシストと遭遇した際の様子も振り返り、「イタリア料理、緑茶、すしが大好きで、いつもおしゃべりで、いつも一緒に大笑いしていました(先週も!)。とてもユーモアがあり、時に頑固なところもありましたが、とても純粋で愛情深い人でした」と、しみじみ。
「あなたを心から愛しています。もう会いたくてたまりません。もう1度『コントラバスギター、アンソニー・ジャクソン』と言えたらいいのに」と悔やみ、「あなたが私に、そして世界に与えてくれたすべてのことに感謝します。あなたの音楽は永遠に私たちの心に残り、私はあなたの魂を背負い続けます」と悼んだ。