心に響いた新妻聖子の“金言”「全部3D、平面じゃない」出産育児などさまざまな経験から学び

優しい笑顔を向ける新妻聖子

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

先日、ミュージカル界屈指の歌姫である新妻聖子(45)を取材する機会に恵まれた。24年にもミュージカル「ボディガード」でヒロインを務めるなど第一線で活躍し続け、今年は17年ぶりとなるミュージカル・アルバム「MUSICAL MOMENTS 2」をリリース。私生活では2児の母として育児に奮闘している。幅広い経験が生んだ“金言”に心をつかまれた。

終始明るく、暖かい太陽のような方だと感じた。取材時は華やかな赤いトップスを着用しており「赤が好きなんです」とにっこり。時折ユーモアを交えた軽快なトークで自然と周囲を笑顔にし、最初は緊張感のあった取材部屋もどんどん和やかな雰囲気になっていった。

03年にミュージカル「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役に抜てきされ、当時22歳で初舞台を踏んだ。ミュージカルの専門学校や劇団出身ではなかったが、壮絶な努力を重ね、ミュージカル界の歌姫として存在感を発揮。1年のうち300ステージほどを経験した時期もあったという。

テレビ朝日系バラエティー番組内で放送された企画「最強カラオケ王No.1決定戦」でも“絶対女王”として活躍。「機械のガチの採点。胃に3つぐらい穴は開きました(笑い)」と当時のプレッシャーも笑顔で明かした。

「がむしゃらに頑張っていたら、気付いたら34歳でした。何回か心も折れた。自分を追い込んで走り抜けてきたからできた基盤はあると思います」と回想。17年に一般男性との結婚を発表し、18年に第1子、今年1月に第2子誕生を報告。家族とともに歩む中で、新たに得たという知見が記者の心に刺さった。

「出産育児を経て、物事の良い側面だけを見るようになりましたね。全部やっぱり3Dなので、平面じゃないから。良いこともあれば、やっぱりその裏には他の側面があるから形なのであって」

引き合いに出すのは恐縮なのだが、記者の母親も以前近しいことを言っていたな、と思い返した。大抵何事にも良い面があれば、また別の面もある。嫌なことだと思っていても、見方を変えればよく見えてくるかも…。そう思ってはみても、視野を広げることはなかなか難しいと感じる。さまざまな人生経験を積むなかで、そういったものの見方ができるようになるのかもしれない。

さらに新妻は「1人目(の子ども)はとにかくこの子をちゃんと明日まで生かさないとって、肩に力が入ってた。でも今は、とにかく一瞬でも家族が笑顔になる時間が長いことが一番大事だと学んだ」とした。「経験大事。やっぱり自分で経験して悟らないとダメなんだよね。長く生きてるといいこともあるなと、今思っているところです!」と明るく笑った。

終始優しく親身に、撮影含め約1時間の取材に応じてもらった。「130歳まで頑張らせていただきたいです。今の医療でもいけると思うけど、80、90年後くらいはもっと進歩してるはずだから。死にたくない。元気なままずっと生きていたい!」。明るくパワフルなその姿に、大きな力をもらった。【玉利朱音】