「夢の世界を表現したい」“らしさ”にこだわる倖田來未、先輩歌手の姿に刺激

イベントに登場した倖田來未(2025年9月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

歌手倖田來未(42)が、デビュー25周年を記念したアリーナツアーを開催している。記者は京王アリーナTOKYOで行われた東京公演を取材する機会に恵まれた。

ツアータイトル「De-CODE」の意味は「壊しては再構築する」。複数の曲を新たな振り付けで披露し、デビュー曲から最新曲までのジャケット写真をAIで生成して映像化。さらに代表曲「愛のうた」はチェック柄のキューティーな衣装で歌唱するなど、新たなショーを構築した。

ド派手な演出は進化し続け、登場時はキューブ型のゴンドラに宙づりになりながら登場していた。「空中でぐるぐる回って、肩が痛くて痛くて、毎日のようにはりに行っている」と苦笑いし、「自分自身を鍛えるということは一切しないけど、故障しないためにもトレーニングが大事な年齢になったな」と語った。それでも、公演前日は朝4時まで準備し、当日も朝早くから会場入りするなど入念に準備を重ねたと明かし、衰えを一切感じさせないパフォーマンスで会場を沸かせた。

ステージでは何度も衣装を替え、“エロカッコいい”衣装からガーリーな衣装まで、幅広く“らしさ”を見せた。今回は25年間で作り上げた“らしさ”にこだわったといい、「松田聖子さんのディナーショーに行ったときに、やっぱり『聖子さんや!』って思うファッションとか音楽ってあるじゃないですか。あれを見たときに『倖田來未だ!』『くぅちゃんだ!』って思ってもらえる夢の世界を表現したいと思った」と明かした。

年齢を重ね、息子が誕生したことで、代名詞の“エロカッコいい”路線を続けることについて迷いも生じたという。それでも「聖子さんを見て年齢関係ないと思うたんで、いろんな方のコンサートに遊びに行くんですけど、自分らしさというものがあればまったく関係ないんだな。この前も郷ひろみさんも60や言うけど全然若々しかったし、バンバンジャケットさばきしていたし」と、先輩歌手の姿を見て、もう1度原点を見つめ直した。

30周年を迎える際には47歳となるが、「『これが倖田來未!』っていうのは、やっぱりセクシーな『倖田來未』と、ポップでかわいらしい『くぅちゃん』の両極端さが“らしさ”だと思う」ときっぱり。「ファンのためにも、“エロカッコいい”は似合う限り続けていきたいと思います」。何度「De-CODE」しても崩れずに生き続けた“らしさ”を持ち続け、これからもファンを魅了し続ける。【野見山拓樹】