女優の南果歩(61)が29日、都内でショートフィルム「日々をつなぐ」完成披露プレミア上映メディアイベントに登壇した。
南演じる主人公が、再発乳がんと向き合い「生きる力」を見いだしていく物語。南自身も2016年に乳がんを患い、手術と再発防止のための抗がん剤、放射線治療を受けた経験がある。
実体験とリンクする物語でもあり、オファーを受けた段階から「これはやらねばと思っていました」と回想。「演技をする時は実人生と切り離して役を考えて作り出していくタイプなんですけど、今回の作品に限りましては自分の経験がすごくベースに合ったと思います」と明かした。
南は、9年前に人間ドックを受診し、ステージ1の乳がんが発見された。宣告された際は一瞬時が止まったような感覚に陥ったという。「『まさか私が』っていうせりふが自分の心の中によぎったのですごく驚きました。自分の病名を知ってからが新たなスタートになったなとあの時の実感がよみがえりました」と振り返った。
劇中では、がんを患う2人の女性が支え合う姿が描かれる。南は「話す相手がいることで心の負担が軽減されるのは本当ですよね」と共感。自身は、がんと戦う友人を「Can友」と読んでいるという。英語で「できる」を意味する「Can」と、「cancer」(がん)をかけた南による造語。「『Can友』の存在もすごく大きかった。この言葉を広めて、一般的にしていきたい」と願った。さらに「病気というものを身近に感じるきっかけになったらうれしいですし、男女性別問わず年齢層も区切らず、病気というもの、がんというものを知るきっかけになってくれたらうれしいなと思います」と語った。
作品はYouTubeで公開される。